鬼灯の冷徹 オタク女子、地獄に落っこちた☆

１０話　ひき逃げ犯 ページ11

貴女「え、今日は私も裁判に？」


その日、私も裁判に立ち会うことになった


何でも、私に関わる亡者が来るとか


裁判が始まり、亡者が来た


その亡者は…


中年のおじさん



鬼灯「この人に見覚えは？」

貴女「んー…？」


そんなこと言われても…

知らないおじさんだ



…なぜかおじさんは青ざめている



貴女「ちょっと、分からない、かな…」

鬼灯「ならば言いますが、この人貴女をひき逃げした人ですよ」


えっ…


私を、ひき逃げした…？

ってことは、今青ざめてるのは

私を車の中から見たから？


私は顔を見る前にひかれたから

分からなかったのか


貴女「…おじさん、いくら何でも信号無視は…」

鬼灯「この人、それに加えてよそ見運転、飲酒運転、スピード違反と、色々してましたよ」


ま、マジかこの人…


ありとあらゆる交通違反してるじゃん


浄玻璃の鏡を見ると…


『チッ、邪魔だな！』

『どけやコラ、ガキぃ！！』


うわぁ…暴言の嵐

運転、荒っ


鬼灯「あ、この人あおり運転もしてますね」


えぇ…

ムチャクチャだなこのおじさん

おじさんの車のほうがかわいそう…

こんな使い方されて…


こんな人に私は…


貴女「…で、このおじさん何で死んだの？」

鬼灯「神社に車突っ込んで、その後祟られました、いわゆる怪死です」

貴女「うわ、悲惨…」



こういう人の末路は悲惨だ

哀れむべきなのかどうか分からない


おじさん「何だよ、お前があの時ちんたら歩いてたのが悪いんだろうが！！」


浄玻璃の鏡見ても、反省の色なし…か

タチ悪いな


貴女「鬼灯さん、やっちゃおう」

鬼灯「やっちゃいますか」


鬼灯さんはアレを持ってきた


男女の顔がついた…

そう、人頭杖


ゴン、とおじさんの頭に乗せる


貴女「すべていいえで答えてね」

鬼灯「貴方は、あおり運転などありとあらゆる交通違反をしましたか？」

おじさん「い、いいえ」


結果は…


はいメラメラ〜


悪人決定


てかあれだけのことしといて

この期に及んで無罪になるとか思ってたのかな


あ、ちょっとスッキリしたかも


連行されるおじさん


貴女「せいぜい反省しな、ハゲ」

おじさん「ハゲ言うなぁぁぁ！」


てか亡者でもハゲ気にするんだ😅


こういう奴の地獄ってどこだっけ

等活かな



地獄は、良くも悪くもいろんな再会がある


それは…


自分の死因の相手だったりもする

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