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episode XXV ページ27

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テスト返却日



思ったよりも自信のある生徒が多いそうだ。



まぁ十中八九アズール・アーシェングロットのテスト対策ノートのお陰だろう。





契約はした事ないが、契約した半数以上の人間を陥れユニーク魔法を奪う様な作りになっている筈だ。



オクタヴィネルの3人が大きく動くのは試験日。


人間の人より優れていたい、自分が満足したいという欲求を利用した上手い商売。





マジフト大会のようにディアソムニアの奴らに魔力の差を見せつけられ捻り潰されるのとは訳が違う。



順位は出るものの対戦ではなく実力の問題。

相手などいないのだ。



なのにまぁ人間は敵対する訳でもない何処ぞの人間より優れていたいなどという滑稽な願いを持ち、それを叶える為に圧倒的に不利な状況であることにも気付かない。



少し考えれば分かるだろう。


自分がオクタヴィネルのあの上手い手口に嵌められるまでの経緯。


噂、もしくは3人の内の誰かに声を掛けられたはず。



あの3人に好き好んで近付く奴なんかそうそう居ないというのに深く関わりもしていない自分の元に話し掛けてくる事をまず疑うべきだ。


噂で聞いたならもっと分かりやすいだろう。


人間の噂というのは一瞬にして広まる。

そうして自分の耳にも届いたのだから。




人間の持つ欲望というのは基本的には同じようなもの。



そこらの低脳共の考える事は卑怯且つ自分勝手な事ばかり。



あの3人が出す条件は推測ではあるがある一定の順位に入れ、というものだろう。



それは決して容易なことではない。

100位以内なんて甘い物ではなく、50位かそこらだろうな。



契約人数とその条件をクリアできる人数が等しいとは限らない。




既に50位以内に入るであろう者はアズール・アーシェングロットの中で決まっている筈。



自分含め、成績上位のリドル・ローズハート、自分の側近のように立ち回るリーチ兄弟など。

そして僕も確実にその中にいる。




声がけがないのだからまぁそういう事だ。



僕の優秀さはよく知っているだろうし。







やはり、人間の脳というのは僕には理解出来ないくらい機能していないのだろうな。




名門校と言えど馬鹿は集まる。


レベルの高い学校で疲れる毎日を送るのは拒否させてもらうが、これもまぁ大概だな。







『何がしたいのやら…』







凡人の考えはどうも理解出来ないな。

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夜雨 - 三ページですよ (2020年8月18日 9時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 夜雨さん» 報告ありがとうございます!すみません、どこのページでしょうか…? (2020年8月17日 21時) (レス) id: 526cecfd7a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 寮服が両服になっています。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - オバブロかな?姿から「なーんてね」「ふふっ」ってぎこちなく笑って言ってるのが想像できた…。鳥肌ァ。自分の為なのに他の人の為になってるパターンあるの最高。誰かに優しく抱きしめられたい感じ?孤独から解放、理解されたい、もどかしい…先が楽しみ…(文字数許さn (2020年8月11日 21時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 主人公君の設定が滅茶苦茶刺さります……更新楽しみにしてます! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎名 | 作成日時:2020年2月11日 22時

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