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episode XXIII ページ25

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試験当日。


テストは簡単すぎる。
廊下に貼られる名簿の1番上にいるだろう。



でもまぁ、2年にはリドルくんやアズールくんがいるし、フロイドくんは本気を出したら天才なんだ、と感じさせられる。






テストの解答欄がどんどん埋まっていく。


教科毎に1時間も必要ないだろ。






暇になった僕はペンをクルクル回しながら頬杖をついて虚無を見つめた。





周りからは止まっては進むペンの音が聞こえる。



それがどこか心地よかった。








『(あ、寝そう…)』







その感情に驚きつつも嬉しくなる。



最近はあまり寝れていなかったし、その分の補給だ。




そう自分に言い聞かせて弾む心を抑えながら瞼を閉じた。






クルーウェル「ステイだ!仔犬共。」






大きな声がした。

まさかこの1時間を寝て過ごすことが出来たとは…




とっくに解き終わっていたテストを回収し今期の試験は終わった。




まだ覚醒しきっていない微睡んだ頭でぼーっとしていればクルーウェル先生が傍へ来た。







クルーウェル「badboy。貴様、テスト時間中に寝ていただろう?」


『クルーウェル、せんせ…』


クルーウェル「これで試験は終わりだが…躾直さなければいけないらしいな。」






クルーウェル先生の指が僕の頬を伝って顎を持ち上げる。



僕の目を覗き込むようにして見つめながら薄く口角を上げたクルーウェル先生は悪趣味だ。






『ふふ、僕みたいな生徒は躾がいがあるでしょう?』


クルーウェル「どうやら目が覚めたみたいだな。」






まぁ、あの変人副寮長を見ていれば慣れてしまうものなのだがこの距離はまぁ近すぎやしないだろうか。




別に僕は構わないが、僕は自分自身で自分の容姿の良さを理解しているので周りの反応がなんとなく読めてしまう。





クルーウェル先生は言わずもがな、大人の色っぽさを持った整った顔立ちの先生だ。

僕はポムフィオーレの王女。





こういうのを えろい、というのだろう。



周りにいる生徒を盗み見れば頬を赤く染めていた。





どこにそんな恥ずかしがる要素があるのやら。
自分がされている訳でもないのに。






フロイド「イシダイせんせー邪魔ぁ」


『…フロイドくん』






なんだろう、壁に挟まれている気分だ。



僕は元々座っているというのにこの身長の高い男共は立っている。



圧迫感がすごい。





僕を挟んで口論するのをぼーっと受け流していた。

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夜雨 - 三ページですよ (2020年8月18日 9時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 夜雨さん» 報告ありがとうございます!すみません、どこのページでしょうか…? (2020年8月17日 21時) (レス) id: 526cecfd7a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 寮服が両服になっています。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - オバブロかな?姿から「なーんてね」「ふふっ」ってぎこちなく笑って言ってるのが想像できた…。鳥肌ァ。自分の為なのに他の人の為になってるパターンあるの最高。誰かに優しく抱きしめられたい感じ?孤独から解放、理解されたい、もどかしい…先が楽しみ…(文字数許さn (2020年8月11日 21時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 主人公君の設定が滅茶苦茶刺さります……更新楽しみにしてます! (2020年7月26日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:椎名 | 作成日時:2020年2月11日 22時

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