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side Ace
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後ろにいる相変わらず仲の良いデュースやジャック、エペル。
セベクのワカサマ好きは相変わらずだから今はいない。
3人の顔を盗み見てもやはり衝撃を受けた顔をしていた。
地味とか、そんなのちっとも思えないもんな。あれ。
『あははっやっぱりタナカ馬鹿でしょ？』
「はぁ？うっせぇよ。」
「やーいタナカの脳筋〜！」
Aが知らない奴と楽しそうに話してる。
あんな風に笑うんだ。
あんな絡み方するんだ。
俺の知らない姿ばかりがそこにあった。
あんなAの面影はもう微塵もない。
たぶん、すごい思い詰めた顔してるんだろうな。俺。
行かない方がいいんじゃないか。
そのまま何も知らせないまま、何も言わないまま、近付かないままあの自然な姿でいた方がAも幸せなんじゃないか。
俺たちが謝りに行ったところで、Aにとっては苦痛でしかないんじゃないか。
唇を噛んでくそっ、と小さく言い放つ。
こんなの、俺が苦しいじゃんか。
そばに居るのに、やっと見つけたのに。
アイツの中に俺はもう居ないんだ。
俺たちはいない。
あの日のことも、その前のことも、全部全部無くなってるんだ。
Aを苦しめていたものがなくなっているならそれに越したことはない。
筈、なのに。
なんだよ、なんでこんなに悔しいの？
俺のしたことは償いきれないような酷なこと。
酷、なんて単純な言葉で表せるようなことでもない。
勝手に嫌って、勝手に罪を被せて、勝手に殺した。
そんな奴のこと覚えていようだなんて思わない。
俺も思わないし思えない。
なら単純明快。
そういう事だろ。
Aは、俺たちを覚えておく必要が無い。
覚えておきたくない。忘れたい。
そう判断したんだ。
心の中ではそう思って、もうケジメをつけようと思ったのに。
揺れる心はただひたすらに俺たちをそこでぶつけようとしていた。
竦む足。
震える手。
下に向く目線。
俺の耳だけはあの弱々しい抵抗をしていた声を追っていた。
たのしそうなその声を追っていた。
あそこに行きたい。
俺も、俺もアイツと馬鹿騒ぎしたい。
肩組んで、笑いあって、互いの家に泊まったりして。
そんな悪ノリ、前世は叶わなかったじゃん。
俺にもその権利、くれよ。
Aの隣にいるのは俺じゃない。俺たちじゃない。
今も、今までも。
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ユユ - もっとちゃんと更新しろよ馬鹿！......これでいいすか？ (2022年8月6日 14時) (
レス) @page9 id: 052070c032 (このIDを非表示/違反報告)
よるかぜ。(プロフ) - 続き早よぉっ！面白いし気になって寝れねぇじゃねぇか！夜しか！ (2021年5月22日 21時) (レス) id: 3ba4441e74 (このIDを非表示/違反報告)
アズ - 続き早よ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 476a9beca3 (このIDを非表示/違反報告)
まぉ - ツイステにハマってから、様々な作品を読み漁った中で、初めて泣いた作品でした。悲しいはずなのに、苦しくなっても、文章から目が離せない。こんな素敵な作品に出会えて良かったと心の底から思ってます。長文失礼しました。無理のない程度で更新頑張ってください。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 341d5f51e8 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - (名前)さん» 私が拘った所までしっかり見て頂けていて本当に嬉しいです！ご期待に応えられるように頑張りたいと思います( > < )ご感想ありがとうございます。 (2021年2月6日 18時) (レス) id: db59582261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名 | 作成日時：2020年11月26日 0時
