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あの日。残酷なまでに鮮やかな赤が空を舞った日。
目の前が赤く、黒く染まった日。
なんて馬鹿だったんだろう。
そう心の底から思った。
自分たちのした行動が招くもの。
分かっているようで分かっていなかった。
その未来は確かにそこに鎮座していたのに、目を背けて見えないようにして。
目の前にその現実を突きつけられて、ただ絶望した。
あともう少し、あとほんの1歩でも彼に近付けていれば。
こんなに苦しくはなかったのだろうか。
監督生、ユウの招いた大混乱は確かに悪意に塗れ、人間を殺した。
怯えたような目をした彼女を労る人間は誰もいない。
彼女の悪事が全てそこで公になった。
彼は、Aは何も悪くなかった。
考えれば分かる。
Aはそんなこと出来ない。
どれだけ自分達に痛めつけられようと、彼は誰かを傷つけたりしなかった。
誰よりも強く清い心を持っていた。
そんな彼の命が儚く散って、いつの間にやら時は経っていた。
体ばかり成長し、時間ばかり過ぎてゆく忙しない日々の中で心に強く根を張ったひとりの死。
悔しい。
謝れない自分の失態が何よりも脳裏に張り付いてただ息苦しかった。
夢にまで出てくる彼の死の瞬間。
見えていないはずの表情が何故か鮮明に分かった。
ようやく苦痛から逃れられる。自由になれる。
自分の死の恐怖と一重に彼はやけに清々とした表情だった。
怖いはずだ。あの幼さであんな場所なら身を投げて。
それでも、足にはなんの迷いもなくて。
そうさせたのが自分なんだって改めて思い知らされる。
こうして前世の人生を終えて、新しく授かったこの人生。
魔法のないこの世界でも昔を引き摺っている。
何年経ってもあの日のことは忘れられなかった。
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ユユ - もっとちゃんと更新しろよ馬鹿！......これでいいすか？ (2022年8月6日 14時) (
レス) @page9 id: 052070c032 (このIDを非表示/違反報告)
よるかぜ。(プロフ) - 続き早よぉっ！面白いし気になって寝れねぇじゃねぇか！夜しか！ (2021年5月22日 21時) (レス) id: 3ba4441e74 (このIDを非表示/違反報告)
アズ - 続き早よ (2021年5月3日 21時) (レス) id: 476a9beca3 (このIDを非表示/違反報告)
まぉ - ツイステにハマってから、様々な作品を読み漁った中で、初めて泣いた作品でした。悲しいはずなのに、苦しくなっても、文章から目が離せない。こんな素敵な作品に出会えて良かったと心の底から思ってます。長文失礼しました。無理のない程度で更新頑張ってください。 (2021年3月18日 23時) (レス) id: 341d5f51e8 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - (名前)さん» 私が拘った所までしっかり見て頂けていて本当に嬉しいです！ご期待に応えられるように頑張りたいと思います( > < )ご感想ありがとうございます。 (2021年2月6日 18時) (レス) id: db59582261 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名 | 作成日時：2020年11月26日 0時
