１６話 会いたかった ページ17
後日、私はすべて聞いた
鬼灯さんは確かに一時は姫華さんについたけど
だいぶ迷っていたそう
それに誰よりも早く姫華さんの裏の顔に気づいた
あのネコの姿は、
鬼灯さんが私に会いたくて
めっちゃ会いたすぎて、ああなったそうで…
会いたいって、思ってくれてたんだ…
心抜け出すくらいに…ネコの姿で探しに来るくらいに…
会いたいとも思ってないだろうな、って
思ってたの申し訳ない…
でもなぁ…
貴女「それなら、私には本当のこと言ってくれても…」
使いなんて言わずにさ…
鬼灯「あの時ああでも言わないと、貴女帰らなかったでしょう」
うっ…
さすが鬼灯さん、読んでるなぁ
貴女「た、確かに…？」
鬼灯「それに、ネコの姿になったとき、しめた！と思いましたよ」
ネコ鬼灯さんにしてやられたなぁ
鬼灯「ネコの姿なら貴女に警戒されませんからね」
私がネコに弱いの知っててさぁ…
鬼灯「貴女があの家に戻るって言ったとき、珍しく肝が冷えましたよ…またいなくなるのか、って」
鋼の精神といわれる鬼灯さんが、
肝が冷えた？
鬼灯「後にも先にも貴女だけですよ、私の肝を冷やしたのは」
わーい私その第一人者〜(棒)
そんなこと思ってたら
鬼灯さんが私を抱きしめた
鬼灯「…もう、どこにも行かないで下さいね」
ちょっ！！
抱きしめられて、からの
そのセリフ！！
しかもそんな切なげな声で言われたら！
胸キュン必須じゃないの！！
鬼灯「離しませんから、もう二度と」
ちょ…
もう勘弁して…
鬼灯「あ、それと」
鬼灯さんはそう言うと
ちゅっ
私に甘くキスをした
鬼灯「“割と”ではなく“がっつり”好きにさせますのでそのつもりで」
あ、あの手紙のことか…
そう言って
また甘くキスしてくる
……これ…
姫華さんがこんなん見たら
発狂してたろうな
……おもに嫉妬で
てか…
ちゅっ
くちゅっ
ちょ、舌絡む感じとかエ□いんだけど
鬼灯「私なしではいられなくして差し上げます」
ずい、と接近して言う鬼灯さん
そのまま私を押し倒す
てか、ここまでの甘々展開予想してないんだけど！
鬼灯「好きです、Aさん…」
またささやきーの
油断させーの
からの
するり…
あ、手が、服が…
(しばらくお待ち下さい♥)
と、溶かされるぅぅ…
鬼灯さん、ヤバすぎ…
……色々と
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作者名：Nami☆ | 作成日時：2024年1月25日 23時
