１４話 危険 ページ15
貴女「うーん…」
イテテ…
どこだ、ここ？
私は確か…
みんなと和解したあと
いつものように仕事してて…
そしたら、後ろから誰かに殴られて…
？？？「お目覚めかしらぁ？」
…この声はもしや…
貴女「…姫華さん？」
姫華「当ったりぃ♪」
姫華さんが、そんな声を上げながら、こちらに来た
…私を殴ったのこの人か
姫華「手は出さなくても良かったのよ？…あの話がなければ」
貴女「あの話？」
姫華「…アンタが第二補佐官になるとかいうふざけた話よ！」
第二補佐官？
姫華「牢にいるとき、見張り番が話してるのを聞いたのよ…アンタが第二補佐官になるって！」
自分から望んだわけじゃないんだけどな
でも…
あぁ…、それが我慢ならない感じかこの人
姫華「…アンタが第二補佐官？ふざけないで！」
貴女「そんなになの？」
姫華「アンタ分かってないわね！鬼灯様と同じ補佐官といったら、鬼灯様と近くなるってことなのよ！」
どうこう言う人じゃないけど
貴女「そんなに言うなら、罪を償って、そのあと補佐官に立候補…」
バシッ
姫華「偉そうなこと言わないで！もう補佐官のつもり！？」
…普通なこと言っただけなのに
てか手ぇ出んの早っ
貴女「…あのさ、そういうトコなんじゃないの？君、今までもこういうことあったっしょ」
気に入らないと殴ったり暴言吐いたり
あ、なるほど、この人…
甘やかされて育ったな
姫華「うるさい！亡者上がりのくせに！」
そう、私は鬼ではなく亡者
でも地獄が人手不足だとかで獄卒になった
姫華「なんでアンタなのよ！アタシが第二補佐官なるべきでしょ！」
…この人、そんなに第二補佐官になりたいのか
おそらく目的は鬼灯さんだろうけど
補佐官は書類の仕事だよ？
何日も徹夜あるんだよ？
この人なら放り出して遊んで
そのあと説教食らって逆ギレして…
なのが目に見えてる
そんなこと考えてたら
姫華さんがドリンク？みたいなの出した
姫華「これ、飲みなさい」
これ…なんかヤバくね？
貴女「これ、何…」
姫華「いいから飲めって言ってんのよ！」
姫華さんは私の顎を掴み
強引に飲まそうとする
や、ヤバい…
飲んだらヤバいって直感が言ってる
ドリンクが私に迫った、その時…
ドカァン！
どこからか金棒が飛んできて、ボトルを弾き飛ばした
…金棒？まさか…
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作者名：Nami☆ | 作成日時：2024年1月25日 23時
