鬼灯の冷徹裏切られた獄卒…家出したった☆ (ページ13)

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１２話　ペンダントページ13

貴女「あ、そうだ鬼灯さん、コレ…」

私は懐から、ペンダントを取り出した

どうしようか迷ってたもの

鬼灯「……！やはり持っていてくれたんですね！」

貴女「やはり…？」

鬼灯「姫華さんが持っていた物の中に、これだけがなかったので、貴女が持っていると思ってました」

ぎゅ、と鬼灯さんはペンダントを持つ私の手を

優しく握った

…処分しなくて良かったかも

と思ってたら

姫華「あーー！それ私のぉぉ！！」

ギョッとした

急に何言うんだこの人

姫華「失くしたと思ってたのぉぉ！返してよぉ！」

子供みたいなこと言うなこの人

獄卒「お前！返してやれよ！！」

あ、まだそっち側いたんだ

鬼灯「お黙りなさい！！」

うぉ、突然のバリトンボイスで一喝

びっくりしたぁ

鬼灯「姫華さん側の人たち、いい加減目を覚ましなさい！！」

バリトンボイスが響く響く

鬼灯「ここまで見て、まだ姫華さんにつくのですか！しっかりなさい！！」

姫華さんは美人だから、

つきたい気持ちも分からなくはないけど…

やったことはアレだもんね

鬼灯「それに！このペンダントはAさんのために作った、オーダーメイドですよ！！」

あ、そうだったのか

なおさら捨てなくて良かった

捨てたら鬼灯さんの気持ちまで

まるごと捨てるようなものだもの

鬼灯「大王！決断を！！」

大王「じ、じゃあ…君は牢獄行き！そこで己の心根をかえりみよ！！」

大王の決断もあり

姫華さんは獄卒たちに捕らわれ、

連れていかれた

姫華「……っ、このままで済むと思うなよ」

姫華さんは私を睨み、

小さく呟いた

こ…コワッ