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メインストリートを駆け抜け、
ユウとグリムとお別れし、ナミは教室へ入る
「おはようナミ。チャイムが鳴り終わる10秒前の着席だね」
席に座れば、
とっても笑顔なリドルが微笑みかけてくれる
「あと少しで、君の首をはねてしまうところだったよ」と述べたところ、その笑顔が黒かったのが分かる
「残念残念。君に女王の首輪をつけてあげたかったのに」
リドルは残念そうだった
と、ここでナミは思い出す
最近、ケイトが教えてくれたことを…
ーー「なんか最近、リドルくんがトレイくんに似てきたんだよねー」
そこだけならよかったものの
ーー「ナミに対してだけちょっと強引っていうかー」
ナミオンリーということだ
レオナの一件があって、リドルはナミに厳しくなった。もともと厳しかったのが、もっとだ
「今、他の人のこと考えてただろ？」
ハッ、と顔をあげれば
リドルはムッとしていた
「いいのかい？その余計なことを考えてしまう頭にキスしてしまうよ？」
リドルは大きな瞳でナミを捕らえた
つんつん、とナミのおでこをつつく
ナミは慌ててペコッ、と頭を下げ、反省の色を表した
「よろしい。…キスできないのは残念だけど」
リドルは口をアヒルのように尖らせて、モヤモヤ
「さあ、残りの試験を頑張るとしよう。今度こそ君に勝つからね」
リドルは口角をあげる
「テストの順位、毎回君と被るんだもの。仲良しも悪くないけど今度は堂々と一位を取ってみせるから」
リドルは背筋を伸ばした
毎回ナミとリドルは総合順位が同率だった
リドルが得意なものにはナミが負け、ナミが得意なものはリドルが負け、プラスマイナス
ーー今度こそ勝つ
競い合える友達だからこそ、2人は燃えていた
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作者名：真灯 x他1人 | 作成日時：2022年12月5日 18時
