32 ページ32
、
「もし、この話に興味がおありなら、夜9時過ぎに『モストロ・ラウンジ』へおいでください」
ジェイドはニコッと微笑んだ
「美味しいお茶を用意してお待ちしています」
「待ってるねぇ、小エビちゃん」
2人はユウが来るルートのように事を進めた
ジャックは唸っている
絶対に何かある、と本能が語っているからだ
ナミでさえも危機感を覚え、眉を顰めた
企んでいそうなフロイドとジェイドに顔を向けたあと、ユウを見つめる
ユウの心はすでに彼らに誘惑されている
ナミは表情を歪めた
そこへスッ、とジェイドがやってきて
耳打ちをしてくる
「監督生さんを救いたいなら、アズールに話をすべきでは？」
ナミはハッ、となって近くにいたジェイドを見つめた
ジェイドは変わらずニコニコしている
そっとナミの髪の毛をすくった
「彼を…彼だけではなくあのイソギンチャクたちに“手を出さない”という契約もできますよ？」
ジェイドは「んふふ」と微笑んで、
ナミの髪に口付けをした
大事なお人形を愛でるように
「心配なら、監督生さんと一緒にあなたもいらっしゃいな」
ジェイドはそっと離れると
フロイドとともにここを去っていった
、
、
「えーっと、つまり…」
ナミは背後にいたデュースの声にハッ、とした
デュースに握られていた手が
きゅっ、と締まる
「もし、ユウがアズールと契約して勝負に勝ったら…」
「結果によっては、オレたち自由になれるってこと！？」
グリムとエース、
そしてデュースがユウを見た
「「「頼む、監督生！！アイツに勝ってくれ！！」」」
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 567人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：真灯 x他1人 | 作成日時：2022年12月5日 18時
