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 小さな男の子が保健室へやってきた
 ひとり以外、皆、「誰?」って顔をする




「レオナおじたん!」


 その子はレオナのベッドへ行くと、モゾモゾと布団の上を四つん這いで動く
「あ〜…クソ。うるせぇのが来た」とレオナはめちゃくちゃ嫌そうだ




「レオナ、おじ…たん?」


 ジャックはとても驚いていた
 レオナは嫌そうに説明




「この毛玉は兄貴の息子のチェカ。………俺の甥だ」


「「「お、甥〜〜〜〜!?」」」


 ナミもみんなのように目を丸くして驚く
 だってこのチェカという子どもが、レオナの苦悩の種であるのだから




「うるせぇな。…じろじろ見てんじゃねぇ!特にナミ!笑いそうになってんだろ!」


 レオナはナミに吠えた
 ナミは口を手で押さえ、笑いを堪えている
 まさかレオナがこんなに可愛らしい天使に嫉妬していたなんて




「?おねえちゃんだぁれ?もしかして、レオナおじたんのお嫁さん?」


 チェカは興味げにナミの足元へやってきた
 ナミはチェカのふわふわした頭を撫でる




「ぶーっ!…なわけないでしょ!」


 エースがすぐに突っ込んだ
 ラギーも「勘違いしないでくださいよ!」と強く批判していた

 ナミはチェカを抱っこすると
 レオナのもとへ返す




「つ、連れてくんな…!でも、まあちょうどいい…」


 レオナはナミの手首を掴み、
 自分のもとへ引き寄せる








 ナミの唇にかぶりついた

 ナミは目を見開く
 他のみんなは驚愕した

 プハッ、とレオナが唇を離した




「そうだ。コイツは俺の嫁だ。第二王子の次期妃ってところだな」



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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年12月5日 18時

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