検索窓
今日:25 hit、昨日:178 hit、合計:89,128 hit

11 ページ11







「テメェら、まだ懲りずに犯人捜しやってんのか」


 ラギーが去ったあとの中庭にジャックがやってきた
「んだよ。見てたんなら手伝えよな。おたくんとこの先輩、超悪いヤツなんですけど?」とエースがいじける




「お前ら、何故そんなに他人のために必死になれる?」


「他人のため?」


 ジャックの言葉にデュースはつぶやき返す
 ジャックは頭をかいた




「怪我したダチの仇討とうって気持ちはわからなくもないが…」


「は?何言ってんの?」


 エースが首を傾げる
「え?」とジャックが声を漏らした




「だーれが他人のためなんかにやるかっつーの」


「僕たちはこの事件の犯人を捕まえて、手柄を立てたいだけだ」


 エースとデュースは意地悪な顔つきになった
 ユウがここにいれば、「これがナイトレイブンカレッジ生…」と震えていただろう




「あわよくばマジカルシフト大会の選手枠に入りたいし。で、世界中にイイとこ見せたい」


「「そして…」」


 エースとデュースは声を合わせて、ドドン!と一言




「ナミとイチャつける権利がほしい」


 エースの一言にポカーン、とするジャック
 ナミも固まっている
 デュースは「テレビに出演するとかじゃないのか!?」と驚いてエースを二度見していた




「だってトレイ先輩ら、平気でナミのこと独占するじゃん。オレもーってやるとスッゲー怒るし…だから!先輩たちにギャフンと言わせて、その権利をもぎ取る!」


 エースは腕を組んで、堂々と仁王立ち
 やれやれ、とデュースは頭を抱えている。「でも、その権利も良さそうだな」と納得の範囲へ
 ナミは今だに固まっていた




「ハッ!他人のために動くようなヤツは信用ならねぇと思ってたが…お前ら、思ってたより酷ぇ奴らだな」


 ジャックのエースたちを見る目が変わった瞬間だった





12→←10



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (132 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
242人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

にんじん(プロフ) - めちゃくちゃ好きな展開です!! (6月29日 17時) (レス) id: fa066f41d7 (このIDを非表示/違反報告)
なみ2(プロフ) - 箱さん» きゃっ(*≧∀≦*) (2022年12月4日 22時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
- 私もでーす( 〃▽〃) (2022年12月4日 19時) (レス) id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)
なみ2(プロフ) - 箱さん» マジ?なんか今回、自信なくて…迷ってたけど、そうおっしゃってもらえて安心しました!コメありがとうございます!愛してるー!(謎) (2022年12月4日 18時) (レス) id: c79dd3b270 (このIDを非表示/違反報告)
- どうしてだ、どうしてだ❗、どうしでこんなにも好きなてんかいなんだ約(ありがとうございます) (2022年12月4日 17時) (レス) @page44 id: e97eef8072 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。