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30(クロウリー) ページ30







 イグニハイド寮をあとにしたナミは、ディアソムニアに向かおうとしていた
 けれど、嘆きのカラスに捕まる




「うぉおおん!ナミさん!2日会わないだけでこんなに大人びて」


 クロウリーは鏡の間にて
 ナミを抱きしめ、涙を流した
 ナミはポンポンとクロウリーの頭を撫で、彼に“ただいま”と微笑む




「ナミさん…」


 クロウリーはまたナミを抱きしめた
 ナミの体がクロウリーの体に埋まってしまいそうなほど強く…




「友達はできましたか…?ひとりぼっちにはなりませんでしたか?」


 クロウリーのか細い声が漏れる
 どうやらずっとクロウリーはナミがひとり寂しくしていないか心配していたようだった

 ナミはロロのことを思い出し、頷いた




「よかったですぅ!!!」


 






 それからクロウリーといろいろ話し、お土産も渡す。「生徒にお土産を貰える日が来るなんて…!」とクロウリーは歓喜していた




「あ、そういえばクルーウェルくんがあなたのことを探していましたよ」


 クロウリーからそれを聞いたナミは、クルーウェルとその彼に預かられたルチウスのことを思い出し、ピン!と耳を立てた

 ナミはクロウリーに手をふり、ディアソムニアではなく、先にクルーウェルがいそうな錬金術室へと向かった




「ステイだ。お利口さんにできていたか?」


 案の定そこにはクルーウェルがいた
 




31 (クルーウェル)→←29



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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時

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