そのじゅーなな！ ページ18
次の日、私は白馬くんと登校した。
これからどうするかを相談するためだ。
幸いにも、紅子ちゃんと青子に接触するなとは言われてない。快斗に話しかけられるから話しに行けなかっただけで。
…けど、明らかに避ける事になっちゃうんだよね…
だから手紙で呼び出すのはどうかって白馬くんに教わった。
私は早速、休み時間を使って手紙を書いた。
『放課後、教室で話があります。
お願い、来てください。
Aより』
それだけ書いて、二人の下駄箱に入れておく。
…大丈夫、きっと、二人なら助けてくれる筈…！
教室に帰って、私は席に着く。
その時、今の私には聞きたくない声が聞こえてきた。
柳「快斗く〜ん！今度私とご飯食べに行かない？」
快「へ？えー…あー…いつだ？」
柳「今度の土曜でも〜。美味しいお寿司屋さんがあるの〜！」
快「！？」
…柳原ちゃん、快斗が魚嫌いな事、知らないんだ。
私より快斗の事知らないのに、快斗は…あの子が好きなんだ…。
そう思うと、何だか泣きそうで、思わず目を逸らしてしまう。
悔しくて唇を噛む。…あの場所に、立ちたかった。
快「……わりぃ、俺用事あるわ。また今度な！」
柳「え〜残念〜！」
…私、このまま会話を聞いてたら嫌になっちゃいそう。悔しくて、二人の邪魔しちゃいそう。快斗に好きって言って、困らせちゃいそう。
…でも、私に逃げ場はない。
青「…A…」
快「……」
放課後。二人は私の手紙に応じてくれた。
私が教室で待っていると、私の名前を呼びながら入って来た。
青「どうしたの、A。最近変だよ？」
紅「そうよ。明らかに黒羽くんを避けてるじゃない。あなたらしくないわ。あんなに彼の事を大好きだったのに。」
貴「…実は、その事で話があるの。」
私は深呼吸をして、話そうと二人を見つめる。
二人も、私が何か真剣な事を話すのだと感じ取ったのか、真剣な顔をしている。
…言わなきゃ。
そう思って口を開いた時だった。
柳「Aちゃん、私の恋を応援してくれるって言ってくれたのよ〜」
…そんな声が聞こえた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルナ(プロフ) - どうやったらこんな感動するストーリーが作れるんですか!?すごいですね！更新、頑張ってください!! (2020年11月15日 21時) (
レス) id: 55c0655de9 (このIDを非表示/違反報告)
霊華 - 面白かったです！続きが気になります！更新頑張ってください応援してます (2019年8月19日 14時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 続きが気になります！ 更新無理のない範囲で頑張ってくださいね！ 応援してます 長々とすみません (2019年5月3日 7時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nameless0621 | 作成日時：2019年4月2日 14時
