困惑と独創的な転び方 ページ48
小「嘘…!な、なんで、ナイフが…!!」
罪「ひぃいっ!」
「あ、蛍光塗料ついてる。なんでだろー」
小「ちょ、ちょっと王馬!!アンタ何でそんなに落ち着いて…!」
「だから言ってるじゃーん。オレ、こういう環境に慣れてるんだよねぇ」
そう言いながら俺は原作通りに設置されているナイフを確認した。
蛍光塗料が塗られていて、床には隙間がある。下は暗くて見えないけど…空間があるのは認識できた。
よし、ここで調べられるのはこれくらいかな。
罪「あ、あと…その、私…ぱ、ぱ、パーティしてる時に…こ、転んでしまったんですぅ…!」
「へえ!どんな転び方したの?」
小「つ、罪木ちゃん!?それは言わなくてもいいと思うよ!ていうか王馬!アンタは食いつかないの!」
罪「で、でも…パーティの状況をよく知ってた方がいいと思ってぇ…」
「うんうん!そうだよ小泉ちゃん!決してどんな転び方をしたのか気になる訳じゃないよ!」
小「目を煌めかせながら言われたって説得力ないわよ!!」
小泉さんはそんなツッコミと共に俺の頭をぺしーん!と叩いた。手加減はしてくれたみたいでそこまで痛くない。優しいな。
いやでも…これ確か、最後犯人を追い詰めるのに決定的な証拠になったはずだから、知らないとまずい。
「いいじゃん!知りたい知りたい知りたい知りたい知りたい知りたーーい!!」
小「子供じゃないんだから…」
罪「え、えっと、そのっ、あのっ、あ、足をこんな感じに広げてですね…っ!!」
小「罪木ちゃん!再現しようとしない!!」
結局、字面で説明してくれたよ。
再現してくれたら嬉しかったなぁ…。いや俺変態とかじゃないし?ち、違うし?お、俺は…ただスチルが見たかっただけだから!
「なんていうか、独創的な転び方したんだね!面白いなあ罪木ちゃん!今度はオレの前でもやってね!」
罪「そ、それで喜んでもらえるならぁ!!」
小「おーうーまーー?そんな事させたらタダじゃおかないからね!!」
そう怒鳴られながら、俺たちはホールを後にした。
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MOTTO - 面白かったです!よければ更新お願いします! (2021年10月18日 14時) (レス) @page49 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
Minto - 面白かったです!出来れば続きよろしくお願いします! (2021年7月17日 23時) (レス) id: 630c466c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nameless0621 | 作成日時:2021年4月26日 19時