ハナシアイ ページ38
日「もう全員揃ってるか?」
十「ああ。お前達で最後だ。予想通り王馬は逃げ出したようだな」
日「前もって連絡しといてよかったよ。」
「なーんにも良くないんだよねえ日向ちゃん!俺の事俵担ぎにするなんていい度胸だよ!今度仕返しに俺の椅子にしてやるんだからね!!」
日「はいはいわかったわかった」
ちくしょー!日向くんが冷たい!!
そしていつまで経ってもおろしてくれない!
ウギーーッ!流石に怒るよ!!
推しが近くて吐きそうなんだわ!!!
こちとら心臓バックバクなんだぞ!?仕方ない、多少強引でもおりるからな!!!
「…日向ちゃん、オレを甘く見すぎだよ」
日「…?」
「よいしょっと!」
日「うわっ!?」
ぐいっと日向くんの腕をひっぺがし、俺はそのまま上半身を捻り、抜け出した。
とすっ、と音と共に地面に着地する。そんな俺を見てびっくりした様子の皆。
「オレにかかればこれくらいは朝飯前なんだからね!嘘じゃないよ、ホントだよ!」
日「…はあ。じゃあ次からは縄で縛るか」
「え。…そ、そんなハードプレイをご所望なの…?お、オレには無理だよぅ…」
日「その言葉、斬らせてもらう!!」
おっと、斬られちった。
俺は笑顔で「嘘だよ!」とだけ伝えて空いている席に座った。テーブルの上にある料理には手をつけず、手を頭の後ろで組んだ。
「んで、今日は何の話?皆で集まらなきゃいけないほどの話なんでしょ?」
十「ああ。…全員、心して聞いてほしい。」
十神くんがそう言うと、皆の顔つきが強ばった。
俺だけはにこやかに笑いながら十神くんの顔を見ている。
…きっとここに集められたのは、昨日の"コロシアイ未遂"の事だろう。
コロシアイが起きなくて済んだとは言え、皆には言っておかねばなるまい。「誰かがコロシアイを企てた」という事実があることを。
だから俺は、敢えて場の空気を乱すようにこう言った。
「ねえ十神ちゃん!もしかしてコロシアイでも起きたの?」
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MOTTO - 面白かったです!よければ更新お願いします! (2021年10月18日 14時) (レス) @page49 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
Minto - 面白かったです!出来れば続きよろしくお願いします! (2021年7月17日 23時) (レス) id: 630c466c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nameless0621 | 作成日時:2021年4月26日 19時