嫌われるのもお仕事ですし ページ22
少しの沈黙の後、言葉を発したのは十神くんだった。
十「ひとまず今日は解散した方が良さそうだ。一晩じっくり寝て、少し思考を落ち着かせた方が良いだろう。…念の為に言っておくが、決して余計な事は考えるなよ。これはリーダー命令だ。
明日の朝、例のモノクマアナウンスの後、レストランに集合するぞ。」
その言葉を皮切りに、皆は散り散りになっていった。
此処に居た誰もが何も言わずにコテージに戻って行く…。その光景は、少しばかり心苦しさを覚えてしまう。
「ま、オレには関係ないね〜」
日「…王馬」
「うん？あれ、日向ちゃん！まだ居たの？」
日「…お前は、何を企んでるんだ？」
うーん俺の質問総スルーですか。
いいけどね！推しが可愛いから許します！！
「…日向ちゃんは、つまらなくない人でいてね！」
日「おい、俺は真剣に…」
「日向ちゃん…オレの嘘を暴くって言うのは嘘だったの…？うえぇええええん酷いよぉぉおおお！！！」
日「な、嘘じゃない！…けど俺にはお前が分からないんだよ…」
「…………」
日「理解しようと思えば思うほど遠ざかっている気がしたんだ。…今の俺には、お前の嘘を暴く余裕は無いよ。」
日向くんは苦しそうにそう言った。
俺の目を真っ直ぐ見つめて、苦しそうに胸を抑えながら…。こんな状況だもの、仕方ない。
俺は肩を竦めて、にっこり笑った。
「なら諦めたら？」
日「…それは」
「いいんだよ日向ちゃん。別に俺は暴いて欲しいなんて思ってないからね！」
日「…王馬」
「こんな所に放り込まれたら、気が滅入っちゃうのもわかるしね。…でもさぁ」
簡単に発言を覆すと、人からの信用を無くすよ？
俺がそう言うと、日向くんの目が見開かれた。
その光景はスローモーションのようにゆっくりと目の前で変わっていく。
ニコッ、といつもの笑顔を浮かべた後。俺は歩き出した。
さて、今夜は野宿だ。
どこに泊まろうかな？
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MOTTO - 面白かったです！よければ更新お願いします！ (2021年10月18日 14時) (
レス) @page49 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
Minto - 面白かったです！出来れば続きよろしくお願いします！ (2021年7月17日 23時) (レス) id: 630c466c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年4月26日 19時
