陰湿とは失礼な！ ページ16
小「アンタ…本気で言ってるの？」
「勿論！こんなの、普通の日常じゃ味わえないでしょ？オレは慣れっこだけどね！」
日「……」
狛「あはは！そっか、王馬クンはそういう考え方なんだね？」
俺はニコニコとしながらイエスともノーとも言わなかった。
それを肯定と受け取ったのか、小泉さんは音を立てて立ち上がり、「最低」とだけ言って食堂から出て行った。
「あらら、何で怒ってるんだろ」
日「…」
狛「取り敢えず、今日の所はそれだけだよ。キチンと伝えておこうと思ってね。」
「わざわざ伝えなくてもいいのに。狛枝ちゃんって変な所で律儀だね！尊敬しちゃうよ、嘘だけど！」
日「…」
「…日向ちゃん、そんな見られたらオレの体に穴が空いちゃうよ？」
日「嘘だな。」
「嘘だよ！」
なんか俺の扱いになれてきてないか？
早くね？まだ二日目だぞ、そんな簡単に慣れないで！
…さて騒ぐのはこれくらいにしておこう。
「でもそんな見られると照れちゃうよ〜、日向ちゃんはオレの事がだ〜いすきなのかな？」
日「間違いではないが」
「うん？」
日「どっちかと言うと、嘘を見破る為に見てる…って言うのが正しいかな」
「日向ちゃんがオレの純情を弄んだーーーー！！！サイテーーー！！うわーんお婿に行けないよお！！」
日「あっおい泣くな泣くな！」
「日向ちゃんには桜餅に好かれる呪いかけちゃうからね！もう知らない！！」
日「嫌がらせが陰湿だぞ！待て王馬！！」
俺はそこで食堂から飛び出して行った。
勿論追いかけられたけどこの体はめちゃくちゃ足が速いのだ。余裕で逃げ切りましたよ、ええ。
因みに、足が速すぎて何回か足がもつれそうになったのは内緒である。
「はあ…はあ…。ここまで来れば追いかけてこないっしょ…」
ふと生徒手帳で時間を見ると、なんと既に前半の自由時間を過ごしてしまっていた。
…え、嘘じゃん。そんなに追いかけっこしてたの俺たち！？
その事に驚きつつも、俺はとりあえず暇を潰すためにジャバウォック島を探索する事にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 52人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MOTTO - 面白かったです！よければ更新お願いします！ (2021年10月18日 14時) (
レス) @page49 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
Minto - 面白かったです！出来れば続きよろしくお願いします！ (2021年7月17日 23時) (レス) id: 630c466c9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年4月26日 19時
