A clown's partita！

目が覚めたら、そこは。 ページ1

ざざーん、ざざーん。

そんな波の音が聞こえる。
なんだか、空気が暖かい気がする。空気というか、日差しか？これは…。


？「ねえ、大丈夫？」


…何か声がする。
この声は…いや、このCVは…○方恵美さん…しかも、狛枝ボイスだ！！
ダンガンロンパをやっている俺にはよーくわかる。これはあれだ、最初の日向くんを起こす所だ。俺は知っている。


…え？あれ？俺、何でそんな声が聞こえんの？
ゲームしながら寝落ちした記憶なんてないぞ。昨日は寝落ちする前に寝たはずだ。

…なんで狛枝ボイスが？


そう思った俺は、目をカッ！！と見開き、カバッと起き上がって声のした方を見る。


？「う、うわぁっ！？」

「………」

？「え、えっと、大丈夫？」

「………」

？「あ、あの？」

「……ぎ、」

？「うん？」


「ぎぃやぁぁぁぁああぁああぁぁ！！！！！！」

？「うわぁぁあああぁあぁあ！！？」




なん、何で！！
何で目の前に狛枝くんが！！！！！？
目の前にいるのは、明らかに狛枝くんだ！間違いない！！彼のふわふわな白い髪、緑色のコート的なやつ！黒いズボン！
何よりCVが緒方○美！！！

俺は思わず叫んでしまった。
目の前にこんな美形がいるんだぞ、ビビり散らかすわそりゃ！！！

「やばいやばいやばいやばい」

狛「ち、違うよ！ボクはキミを襲っていた訳じゃ！」

「ああああああああ」

狛「…まあ…普通の反応だよね…こんなゴミクズの僕の言う事なんて信じられないよね。でも本当なんだ！」


狛枝くんが何か言っているが聞き取れない。
というかそんな落ち着けない。落ち着いていられないんだよ！

ていうか待て。おい待て俺。
さっきから気になってたが、この汚い高音は…下野○さんの声では？
…えっ？まさか、俺のCV、下○紘さんなのか！？

そこで俺はハッとした。
俺は今、白い服に身を包んでいる。そして、首元には白黒のスカーフ。髪の毛はぴょこぴょこ跳ねている。

…ま、まさか。まさか！！

「鏡とかないの！！」

狛「え、あ、小さいので良ければ」

「貸して！」


そうして俺は鏡を覗き込んで、吃驚した。

だってそこには、ダンガンロンパシリーズのV3に出てくるキャラ、王馬小吉が写っていたから。

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