気づいたら囲まれてた。 (ページ30)

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全力疾走ゲットアウェイ！ 4 ページ30

そんな訳で、再び逃走中なう。

「何で俺ら追いかけられなきゃなんねぇの…？本当に謎」

グ「オレ様もやらかした覚えはねぇんだゾ…」

ル「見つけたよ！ムシュー・毛むくじゃら、ムシュー・無気力！！」

「はっっっやまだ数分しか経ってねぇよ！！？」

グ「いっいつの間になんだゾ！？」

私から逃れられると思わないでほしいなぁ！と言いながら全力で追いかけてくるハント先輩。
なんでだよぉ！！やめろよ！！！

グ「ふ、なぁああ～ッ！！！！」

ル「おっと」

ちらりと後ろを見れば、グリムの炎がルーク先輩を囲んでいた。
しかも結構デカい炎。あれは水じゃ消せねーな。

グ「ふ、ふなぁ…オレ様は暫く休むんだゾ…頼んだ、A…」

「ありがとな、グリム。任せろ」

「はぁ、はぁ…流石に、体力がきついな…！」

暫く走ってもポムフィオーレ寮は見えてこない。
くっそ！ここの学園広すぎるんだよ！だから悪いんだよこんにゃろーが！！！

フ「イタチザメちゃ～ん。何で走ってんのぉ？」

走ってる俺を見かけて、声をかけてきたフロイド先輩。因みに一緒に走ってる。そこまでして構ってもらえて後輩は嬉しいですよ！！

「フロイド先輩！俺に絡まない方がいいです！！」

フ「は？何でぇ？」

一瞬で不機嫌になった。そりゃそうだろう。
だがこれは先輩の為でもある。俺は必死に息を整えながらこう言った。

「ウミネコ先輩が追いかけてきてるんです！！」

フ「イタチザメちゃん頑張ってね」

俺がそういった途端、フロイド先輩は全力で俺とは違う方向に走ってった。そんなに嫌なのか。あの人フロイド先輩に何したんだ。

グ「うぅ…気分悪くなってきたんだゾ…」

「グリムもうちょい頑張れないか？…っはあ、はあ、もう少し、だから…！」

グ「なるべく早く頼むんだゾ…」

俺の肩でぐったりしだしたグリム。
このままだと不味いな、やばい。そう思った時、目の前に珍しい人物を見つけた。