気づいたら囲まれてた。 (ページ27)

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全力疾走ゲットアウェイ！ページ27

「うぉああああああああぁぁぁ！！！」

グ「ふなぁぁぁああ！！！」

ル「待ちたまえ！逃げられると追いたくなるじゃないか！！」

「グリム足止めしろって！肩に乗せてやってんだからなぁああああ！！」

グ「ふなっ！無理なんだゾ！！下手したら他の奴らを燃やしちまうんだゾ～！」

ル「狩人の私から逃げられるかな！！？」

「ぬぉおおおおおっ！！！！」

はろー、皆。
現在進行形で学園内を逃走しているイタチザメです。
何故か狩人の血を騒がせてしまったらしく、鬼ごっこが始まってしまった。

グ「ふなぁあ！彼奴、回り込む気なんだゾ！」

「おーーけーーー！！そのまま動向を教えてくれっ！！」

グ「任せるんだゾ…ッぎゃーーーー！！！上から来るんだゾーーーー！！」

「あああああぁぁぁあ！！！？」

上から弓矢の嵐が！！
避けきった後に上を見上げれば、木の上でニコニコしながら此方を見ているハント先輩が居た。
何あれ狂気じみてる。

「とにかくっ、逃げるぞ！安全な所に！！」

グ「安全って…何処なんだゾ！？」

「まずは金魚ちゃん先輩のとこに行こう！！」

グ「わ、わかったんだゾ！ふなぁ～っ！！」

ル「おっと！まさかバレていたとは…炎で近寄れないね！」

素晴らしい作戦だ！と言われたけどその後のことは知らない。
全力で逃げないと俺の命が危うい。グリムも必死に鼻を使ってハント先輩がどこから来るか言ってくれる。

グ「…！右の木の上！」

「任せろっ！！」

ル「そう何度も行くかな！？」

俺は思いっきり地面を蹴り上げ、飛び上がる。
空を切るような感覚に笑みがこぼれる。空を飛んでいるような感覚だ。
グリムがふなぁあ！とか言いながら俺に必死にしがみつく。そのまま俺はマジカルペンをとりだし、魔法を使った。

「目ェ開けろグリム！」

グ「…！…落ちて、ないんだゾ！？…これなら平気なんだゾ！」

「逃走は俺に任せろ！」

グ「あ、ルークのやつチンチクリンな顔してるんだゾ！！」

「そりゃあ見たかったなっ、と！！」

地面に着地してから、俺はハーツラビュル寮へと向かう事にした。

ル「…ますます追いたくなってしまったよ。」