気づいたら囲まれてた。 (ページ26)

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お話ブレイクタイムページ26

きょーもいーてんきー。

こんな日は中庭で食べるに限るなぁ。
サラダスティックをポリポリと食べながらゆったりとしていたら、どこからか声が聞こえてきた。

グ「ふなぁあ～！！！」

ユ「グリムー！！！」

エ「ちょっ…下に誰かいるぞ！」

デ「！Aーーー！！避けろーーーー！！！」

「え」

なんとビックリ。
上から毛玉(グリム)が降ってきた。
わぁお、なんてこった。

グ「たすっ助けてほしいんだゾ～～！！」

「しょうがねぇなぁ…。」

マジカルペンを取り出し、グリムをふわりと浮かせた。
ふわふわと落ちてきたグリムは、俺の腕の中に落ちてきた。ビクビクとしていたグリムはゆっくりと目を開けて、俺の顔を見てきた。

「もー平気だぞ、グリム。」

グ「ふ、ふな…もうダメかと思ったんだゾ…！！」

びゃーーっと泣き始めたグリム。
上からは「今行くぞグリム！」という声とバタバタと走る音が聞こえた。
よほど怖かったのか、俺に引っ付いて離れないグリム。仕方ないなぁ。空いてた手でゆっくりと背中をさすってやる。ぷるぷる震えてるグリムがちょっと可愛かった。

ユ「グリム！大丈夫だった！？」

エ「A！怪我してねぇ！？」

「おー、平気平気。ちょっとビックリしたけど」

デュ「心臓に悪かった…。怪我はなさそうで良かったよ」

グ「もう窓に近寄らないんだゾ…」

そんなにか。ていうか、君も頑張れば魔法使えるんだから浮けたのでは？
…そう思ったけど、俺は優しいので何も言わないであげた。

「ていうかグリム、柔らかいな。」

グ「ふふん、自慢の毛並みなんだゾ！」

「わぁ～やったぁ～」

エ「…仲良いんだなぁ？」

ユ「嫉妬は見苦しいよ…」

デ「エース、顔。酷いことになってるぞ。」

酷い顔のエースは見ないことにした。
知らん、視線がすごく痛いけど知らない。

「…あ、グリム、ちょっと毛が絡んでるぞ。ブラッシングはしないのか？」

グ「そんな余裕(お金)ないんだゾ…」

ユ「お恥ずかしながら食べる物に困る始末で…」

「oh…今度何か作ってやるよ…」

エ「えっずるいオレも！！」

デ「僕もいいか？」

あまりに酷かったので、今度何か作るのとグリムのブラッシングの約束を取り付けた。
監督生、不憫すぎる。