気づいたら囲まれてた。 (ページ21)

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大問題ハプニング 5 ページ21

デ「さらっと僕を除外してたが…いいのか？」

「…何急に。」

デ「いや、さっき…ほら、エース達を売っていたろ？僕だけ売られなかったから不思議で」

「…用事がある人を売るのはなぁ。しかも相手がジェイド先輩だし」

俺たちはモストロ・ラウンジで飲み物を飲んでいた。
ここはワンドリンク制だから、来たら頼まなくちゃいけない。せっかくなのでお高めの物を選んだ。
フロイド先輩がご機嫌で、「今日はオレの奢り～」と言ってくれたので有難く甘えている。

デ「そ、そうか。…というか、エース達は平気だろうか…」

「…あの先輩、悪い人じゃないから平気だと思う」

デ「Aが言うならそうなのかもしれないな。」

フ「…ばぁ♪」

デ「うぉあっ！！！」

「わー」

そんな会話をしてたら、フロイド先輩が後ろから驚かせてきた。
サバちゃんは驚きのあまり椅子から転げ落ちている。俺は別に驚かない。…いや慣れてるというか、嗅覚がいいからわかってたというか？

フ「あはははっ！サバちゃんいい反応～！」

デ「び、ビックリした…心臓が飛び出るかと…」

「心臓まろびでた？」

デ「え？」

「え？」

デ「…？？」

フ「急にそんな変な雰囲気にならないでくんない？オレ、遊びに来たんだけど～」

仕事はいいのか仕事は。
そう思ったが、フロイド先輩曰く「今は休憩中～」らしい。怒られても知らないぞ。

フ「これオレの作ったやつ～！イタチザメちゃん食う？」

「頂きます」

フ「即答じゃんウケる」

デ「あ、そうだ。フロイド先輩、ジェイド先輩って…」

フ「んぁ？…あー、それジェイドのやつじゃん。何でサバちゃんが持ってんの？」

デ「ジェイド先輩に返すように頼まれたので…」

なにこれ美味。
パスタだっけ？こういうの。名前はうろ覚えだけど美味しいなぁ～これ～。するする食える。
あと三人前くらい欲しい。…けど奢りでそこまで食うのはなぁ。

フ「もう皿空っぽじゃん。おかわりは？」

「是非」

フ「あはははww遠慮ねーww」

待っててぇ、とか言ってフロイド先輩は皿を持って厨房へ戻った。

結局、閉店まで居座る事になった。というかフロイド先輩が離れてくれなかった。それでアーシェングロット先輩が怒りにくる始末。
デュースともこの一件で仲良くなれた気がするし、まあいいか。

え？その後？監督生とカニちゃんとグリムに散々文句言われたよ。
特にカニちゃんからは。仕方ないのでチェリーパイをあげて黙らせた。チョロい。