気づいたら囲まれてた。 (ページ14)

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部活動プレイング 3 ページ14

ジェ「キノコは好きですか？」

「嫌いじゃありませんね」

ジェ「ではこの紙にサインを」

「えっ」

どうしてこうなったんだろう。

事の発端はモストロ・ラウンジに来た時、ジェイド先輩に話しかけられた。今みたいに唐突に。部活は決まりましたか？って急に後ろから聞かれてビックリしたのを覚えてる。
それからなんか、話が飛躍してキノコの話になった。
しかも今見せられてる紙。これ俺の目がおかしくなければ「入部届け」って書いてあるやんけ。

「何部の勧誘ですか…？」

ジェ「そんなに怯えなくても普通の部活です。山を愛する会という」

「…聞いた事ないですね」

ジェ「部員は僕しかいないので聞かないのも無理ありません」

フ「えぇ、イタチザメちゃんその部活入んのぉ？やめなよ、キノコ押し付けられるよぉ」

ジェ「おやおや、酷い言い様ですね」

しくしく、と言いながら目元を抑えるジェイド先輩。全然悲しくなさそう。

「…保留で。今色んなとこ回ってるので」

フ「へぇ～。バスケ部には来ねえの？」

「…俺燃費悪いので運動は」

フ「え？」

「…あの、運動部全般視野に入れてなi」

フ「なぁにぃ？」

「…今度見学しに行きます」

フ「あは、待ってるねぇ～」

ジェ「おやおや、仲が良さそうで何よりです。…ところでAさん、モストロ・ラウンジに何か御用ですか？シフトは入っていませんよね」

「…ああ、そうだ。俺、フロイド先輩に用があったんです」

そう言ってフロイド先輩に目をやれば、先輩は目をぱちくりさせて自身を指さした。
自分に用があるとは思わなかったらしい。

そこで俺は色んな人の呼び方を聞いた。
フロイド先輩の真似続行中ですしおすし。そう言ったらフロイド先輩はその事はすっかり忘れていたらしく、そういやそうだっけ～？的な反応が返ってきた。忘れてたならやめていいかな。

フ「真似っこやめんのはナーシ♡」

「エスパー」

ジェ「わかりやすいだけですよ」

そんなにか？心外、ぴえん。
フロイド先輩からあだ名を教わり、メモをしておいた。因みに先輩、今日は部活をサボったらしい。流石気分屋だ。

ジェ「…ああ、そうだ。Aさん、今色々な部活を見学していると言いましたね？」

「…？はい」

ジェ「でしたら、ボードゲーム部を尋ねてみてください。

そこに、アズールがいますので。」