父さんとの面談 ページ25
ご飯も風呂も終え、父さんと二人で話す事になった。
勝「雄英高校から推薦状がきたって話は聞いたよ。凄いじゃないか、勝己」
そう言って俺を撫でてくる父さん。
嫌じゃないのでそのままにさせておいた。
勝「それで勝己。どうしても行きたくないのには理由があるんだろう？」
「…気づいてたんか」
勝「一応父親だからね。言いたくないなら無理には聞かないよ。話してくれると嬉しいけどね」
と言われた。いいお父さんだ。優しい。
…流石に出久が主人公で〜って話はできないから、他の理由を話すとしよう。
「まず、俺はヒーローになりたいわけじゃねえ」
勝「そうなのかい？小さい頃からオールマイトが好きだから、てっきりなりたいのかと…」
「憧れと現実はちげえ。」
勝「げ、現実主義だね」
苦笑されてしまった。
憧れたからってなれるわけじゃない。そういう事だよ。
僕はもう子供じゃないからね！流石に区別がつくよ！
…え、そういう事じゃない？
勝「確かに雄英高校はヒーロー科があるね。でも他の学科だってあるじゃないか。」
「推薦は基本四人にしか送られねえ。それもヒーロー科に対しての推薦だ。」
勝「なるほど、それを聞くと勝己もおそらくヒーロー科から推薦状が送られたって考えるのが普通だね。」
「…だから蹴るんだよ」
俺が理由を話すと、父さんは言い分に納得してくれた。
母さんにはここまで話せなかったかもしれないな…。
勝「そっか。ヒーローになりたいわけじゃないなら、雄英高校に行かなくてもいいよね」
「それに」
勝「うん？」
「彼処は300倍率。そん中から選ばれんのは40人だけ。推薦の四人を抜いてな。」
勝「さ、さんびゃく…！？それは凄いね…」
「だから行きたくねえ」
勝「倍率が凄すぎるからってことかい？」
俺は静かに首を振った。
そんな俺を父さんは優しく見てくれていた。
「…ヒーローになりたいわけじゃない、本気でヒーローになって活躍するために努力してない俺が、
本気でヒーローを目指してる奴らと、肩を並べていいわけねえだろ」
そんな俺の声が、酷く反響した気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
本好き - 面白かったです！更新頑張って下さい。 (7月1日 14時) (
レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
わーいわい - かっちゃんがとっても可愛くて大好きです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年5月1日 20時) (レス) id: 925b8c8098 (このIDを非表示/違反報告)
. - toってなんのtoですか？ (2022年12月24日 2時) (レス) id: a26000a1fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっきー(プロフ) - 続きは？！(('◉-◉’))ｸﾞﾜｯ (2022年1月26日 13時) (レス) @page22 id: 6aa4041669 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - すごく面白いです！！これからも頑張ってください！！！ (2022年1月4日 12時) (レス) id: 3ab9a2dc6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年7月20日 19時
