長考する出久 ページ22
緑「あ、おかえりかっちゃん。…どうしたの？そんな酷い顔して」
「耳元で騒がれたんだわ…」
緑「先生が騒ぐって一体何したの、かっちゃん」
「優等生の俺が問題なんぞ起こすわけねえだろ。」
緑「自分で言っちゃうんだ…」
教室に戻ってきてから出久とそんな会話をしていた。
今朝登校したら、先生に腕引っ掴まれて職員室に連行されてったんだよな。
出久が「か、かっちゃーーーんっ！？」とか言って慌ててた。俺は状況が掴めず真顔で引きずられてってたよ。
緑「今朝はビックリしたよ…。かっちゃんが先生に引きずられてくんだもん。」
「俺が一番驚いたっつーの。何にもしてねえのによ…」
緑「本当に心当たりないの？」
「ねえよ」
緑「うーん…そっかぁ…」
嘘ですバリバリにあります。寧ろ心当たりしかない。
出久には推薦状がきたことは言ってない。言ったら面倒くさくなりそうだし。
…バレるのは時間の問題な気がするけど。
緑「じゃあ何でだろう…。かっちゃんは成績優秀だし運動神経も抜群にいいし、普段は生活態度も真面目で評価も悪くないはずなのに…。先生に連れてかれるほど悪い事をするようには思えないし、もしかしてその逆？いい事をしたから連れてかれたのかな」
「うるせぇキメェ長ぇ黙れ」
緑「アッ、口から出てた？ごめんごめん」
「つーかいい事もした覚えねえわ」
緑「えー？これも違うの？うぅん…」
また悩み始める出久を他所に、チャイムが鳴る。
一限目が始まる時間だ。俺は机の上に教科書やら何やらを出して、先生が来るのを待った。
緑「だめだぁ、全く思い浮かばないよ。」
「まだ考えとったんか」
帰り道、ずーっと俯いていた出久がそんな声を漏らした。
まだ考えてたのかそれ。めげないねえ。原因なんて分かりきってるんだけど、言うのもなぁ…。いやだって…なぁ…。
緑「ねえかっちゃん！ヒント！ヒント頂戴！」
「は？ヒント？」
緑「職員室で先生に騒がれてたって言ってたじゃん。それの内容とか！」
「あー…。"頼む爆豪！受けてくれ！"だな」
緑「…もしかして受験の事？かっちゃん、どこかから推薦受けたの！？」
…正解に辿り着くの早くね？
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本好き - 面白かったです！更新頑張って下さい。 (7月1日 14時) (
レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
わーいわい - かっちゃんがとっても可愛くて大好きです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年5月1日 20時) (レス) id: 925b8c8098 (このIDを非表示/違反報告)
. - toってなんのtoですか？ (2022年12月24日 2時) (レス) id: a26000a1fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっきー(プロフ) - 続きは？！(('◉-◉’))ｸﾞﾜｯ (2022年1月26日 13時) (レス) @page22 id: 6aa4041669 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - すごく面白いです！！これからも頑張ってください！！！ (2022年1月4日 12時) (レス) id: 3ab9a2dc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年7月20日 19時
