一通の封筒 ページ20
緑「ねえかっちゃん！雄英高校の入試、一緒に行かない？」
「…は？」
緑「え？」
「…俺が受験すんのは雄英じゃねえぞ。普通に県立だ」
緑「…ぇえええぇえええ！！！？」
本日はお休み。
お休みだけど受験勉強する為に出久の部屋にお邪魔している。相変わらずオールマイト一色で落ち着かない。
目に悪い部屋だな。
「おい、途中式。毎回解き直ししろっつってんだろ」
緑「ちょちょちょ、ちょっと待ってよかっちゃん！嘘でしょ！雄英受けないの！？何で！！」
「それ今関係ないだろ、解け。」
緑「だってかっちゃんも受けるもんだと思ってたのに…ここ一番の衝撃だよ…」
「そんなにか。そりゃよかったな。どこが間違ってるかわかったら次進め」
サラサラと数学のワークを解く。
受験勉強は既に一回で体験済みだから何となくの要領で出来る。多分、本家の爆豪くんも天才肌なんだろうな。
緑「かっちゃんと同じ高校じゃないのか…」
「…口より手ぇ動かせ」
緑「あ、はい。…かっちゃんはヒーローになりたくないの？」
「…なりたくないわけじゃねえけど、なりたいとも思えねえ」
自分の命を懸けて人を守るっていう仕事は素晴らしい仕事だとは思うけど、なんか…他人事なんだよな。
前世とかけ離れてるからだろうか。どっか他人事に思えちゃうんだよな。
普通に生きて、普通に暮らしたい。
それが俺の今世の目標だな、今の所は。
緑「…解けた、どう？合ってる？」
「計算ミス」
緑「せめて見てから言ってよ。…エッホントにミスしてる…」
「お前が間違いやすい問題だからな、これ。」
緑「何で把握してるの！？」
「お前が定期テストの度に俺に勉強教わりに来るからだわボケ」
中学だけで何回あったと思ってんだよ。流石に覚えるわ。
ジロっと睨むとすみません…と縮こまる出久。
あれから、暫く勉強してから家に帰った。
そうしたら俺宛に封筒が入っていた。
母さんが受け取ってくれたらしく、俺に渡してくれた。何故かニヤニヤとしながら。
どうしたんだこの人。
部屋に戻って封筒をぺりぺりと開けて中身を取り出すと、俺の目に飛び込んできたのは、
"雄英高校 特別推薦枠推薦状"
と言う文字だった。
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本好き - 面白かったです！更新頑張って下さい。 (7月1日 14時) (
レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
わーいわい - かっちゃんがとっても可愛くて大好きです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年5月1日 20時) (レス) id: 925b8c8098 (このIDを非表示/違反報告)
. - toってなんのtoですか？ (2022年12月24日 2時) (レス) id: a26000a1fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっきー(プロフ) - 続きは？！(('◉-◉’))ｸﾞﾜｯ (2022年1月26日 13時) (レス) @page22 id: 6aa4041669 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - すごく面白いです！！これからも頑張ってください！！！ (2022年1月4日 12時) (レス) id: 3ab9a2dc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年7月20日 19時
