目指した理由 ページ31
その後話してると、その人は雄英高校の先生だということがわかった。
名前は「相澤消太」さん、らしい。
相「爆豪、お前は何で
「貴校を志願した理由は、まず」
相「
突然始まった面接に驚きを隠せないのに、もっとわけわからんことを言われた。
え、えー？本音？本音を言えってどういう事？
「最初は…この推薦は蹴ろうと思ってました。」
相「どうしてか、聞いていいか？」
「俺はヒーローが好きだし、憧れてもいましたけど…。本気でヒーローになりたいと思ったことはないです。
ヒーローが誰かを助けるために動けるいい仕事なのはわかってるんですけど、」
相「その分、命を失いやすい。」
相澤先生は俺の心を見透かしたようにそう言った。
ちらり、と相澤先生の方を見て、頷いた。相澤先生の目は前を向いていて、視線が交わることはなかった。
「そういう覚悟が出来ているわけじゃないから、ヒーローには向いてないと思って蹴ろうと思いました」
相「じゃあなぜここに来た。来ない事だって出来たはずだ。」
相澤先生、結構切り口鋭いな。
核心をつかれて、ちょっとだけ心が痛い。まあヒーロー科の特別推薦にこんな生半可の気持ちで来てるの知ったら嫌になるよな。うん、自覚はしてます。
「…夢を、見つけたいんです」
相「…夢？」
「今、俺に夢は無いです。どんな人になりたいとかどんな職業になりたいとか、そういうのもないんです。
ここなら、とんでもない体験ができたり、いいライバルが出来たりすると思います。何せ全国から受験者が集まるくらいですから。」
俺がそう語り始めると、相澤先生は黙って聞いてくれた。
優しいんだか厳しいんだかわかんない人だな…。
「それだけなら別の高校でも、なんならここの普通科でも良かったと思います。ヒーロー科がいいと思ったのは、幼馴染の影響かもしれません。」
相「曖昧だな。」
「…自分でもそう思ってます。
その幼馴染は昔からヒーローに憧れて、オールマイトみたいな強いヒーローになるんだ！と張り切ってました。」
齢四歳にして、現実に打ちのめされることになった。
それでも、夢を諦めきれなかった。
個性がないというハンデを背負いつつも、ひたむきに努力してきた幼馴染の顔を思い浮かべる。
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本好き - 面白かったです！更新頑張って下さい。 (7月1日 14時) (
レス) id: 225623cf6e (このIDを非表示/違反報告)
わーいわい - かっちゃんがとっても可愛くて大好きです！これからも無理せず頑張ってください！ (2023年5月1日 20時) (レス) id: 925b8c8098 (このIDを非表示/違反報告)
. - toってなんのtoですか？ (2022年12月24日 2時) (レス) id: a26000a1fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆずっきー(プロフ) - 続きは？！(('◉-◉’))ｸﾞﾜｯ (2022年1月26日 13時) (レス) @page22 id: 6aa4041669 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - すごく面白いです！！これからも頑張ってください！！！ (2022年1月4日 12時) (レス) id: 3ab9a2dc6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年7月20日 19時
