22 side北斗 ページ24
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side北斗
A『はい!?』
どうしよう。
めっちゃ驚いているし、急いでいるんだよね。
「えっと、あの‥‥」
あーーーー
なんで言葉が紡ぎ出せないんだ?
情けねぇ。
「樹からAちゃんの連絡先貰っていいかな‥?」
声震えているし、手も汗ばんでるよ。
ライブの時よりも緊張してる。
『あっ!全然大丈夫ですよ!』
『先程言ったことだけ守っていただければ。』
好きな子の連絡先を貰えるってこんなに嬉しいものか?
「ありがとう。ごめんね呼び止めちゃって。急いでいるんだったよね。」
『そうなんです。撮影が海外でこれから羽田に直行なんです。
本当ならもう少しゆっくりお話しとかしたかったんですけど‥‥』
リップサービスまで!?!!
この子、俺よりいくつ下なんだ?4つ?5つぐらい下なはず。。
しっかりしすぎじゃん?
「お仕事頑張ってね。」
樹とかならもっと違う言葉をかけるんだろうな
今の俺にはこれしか言えない。
『ありがとうございます!
松村さんも頑張ってください!』
うん。
この言葉だけで来月ぐらいまではいけそう。
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作者名:Nakyoni | 作成日時:2020年6月28日 20時