兄妹喧嘩【ヒロアカ】 (ページ27)

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『はぁ……やっぱ怖ェな
個性の調子は良かったものの…あんま乱発しても良いことねえしな』

ブツブツとさっきの試合を振り返りながら自販機で水を買う
控え室にも水はあるけど何となく使いたくねえ
そういうの気にするんだよな

『次は常闇踏陰…鳥頭の奴か
アイツかぁ…弱点がわかんねえ』

またもやブツブツ言いながら、水を持って控室へ進む
観客席に戻っても良いんだけど、爆豪勝己がいそうで嫌なんだよな……

控室の扉を開けると、思っていた光景は広がっていなかった

『あ？』

緑谷「え？」

飯田「ム」

麗日「ほえ！？」

『……あ、ここ控室2の方か…悪ィ、ミスった』

どうやら適当に歩きすぎてて、控室をミスったようだ
すぐに出ようとしたが、それを遮る声が1つ

緑谷「Aちゃん！！」

『？あぁ……デク』

緑谷「！！覚えてくれてたの…！？」

『いや？最近思い出した
……丸顔、もう出番だろ？邪魔して悪ィな』

麗日「(爆豪くんと呼び方同じや…！)
大丈夫！今行くとこだから！えっと…Aちゃんには悪いけど、爆豪くんに勝たせてもらうんよ！」

『……勝たなかったら、ぶっ飛ばす』

飯田「(物腰がまだ柔らかいが、口調が爆豪くんそっくりだな！？)」

麗日「…うん！デクくん、決勝で会おうぜ！」

丸顔……麗日は震える拳で出ていった
アイツ相手は、厳しいだろうな

緑谷「っねえ、Aちゃん
今までどこにいたの…？僕もかっちゃんも心配して」『知るか』

『……デクに恨みはないけど、爆豪勝己は別だ
こっちは人生狂ってんだよアイツのせいで』

飯田「どういうことだ…？」

『……てめェらも爆豪勝己と同じ、ヒーローだろ

＿＿理解とか同情とか、求めてねえ』

思わぬ再会だったな……
私の控室は隣か、今度は間違えねえようにしねえと