兄妹喧嘩【ヒロアカ】 (ページ3)

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「お、帰ったか」

『…珍しいですね、こっちに来てるの
けど事前に連絡してほしいです

＿＿相澤さん』

「事前に連絡したらお前帰らないだろ」

『ﾁｯ……で？何か用ですか』

家に帰ってくれば、相澤さんが待ち構えていた

…相澤さんはプロヒーローだ
過去、家出していた私を一番最初に見つけてから、仮の保護者として面倒を見てもらっている

まあ…身元引受け人ってだけの関係だ

前は相澤さんの家に居候してたけど、「高校生と同居は世間体的にマズイ」ということで、近くの家を借りて暮らしている

相澤「確認だよ、お前高校雄英じゃなくしてないだろうな」

『してないですよ…どっかの誰かがうるさいんで』

相澤「俺のとこにいたほうが面倒見やすいだろ
いろいろと、雄英に来た方が合理的なんだよ
主に俺にとってな」

『(完全にエゴじゃねえか…)』

私が雄英高校に進学しないといけない理由はこの人のせいだ
相澤さんが言うように、確かに色々と都合は良くなる

ただその都合は"個性の話"であって、私の自由を保証してはくれない

雄英への入学……悪く言い換えれば監視だ

『(雄英なんか行きたくねぇ…)』

別に、ヒーロー自体が嫌いな訳ではない

それでも、気分が乗らねえのは

相澤「……爆豪勝己」

『！…私の前でその名前出すとか、何考えてんですか？』

その言葉を交わせば私の眼は赤く光り
私の個性発動よりも早く、相澤さんが抹消した

『趣味悪いですね、吐きそう』

相澤「個性は発動しようとするが、まだ言葉使いが丁寧なだけマシになったな

＿＿爆豪(・・)」

『……そっちの名前で呼ばないでください
ぶっ飛ばしますよ』