兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ10)

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50ー闘いの理由ページ10

爆豪side

相澤「……何があったか、詳しく言え」

いるはずのないアテナを見て、相澤先生はため息をついた

そりゃそうだろうな…血だらけのカッターを持ったままの俺と、明後日の方向を見ながら欠伸するアテナっつー光景は、胃が痛くなりそうだ

相澤「(金髪はアテナの方だったか…)お前も、寝てたはずだよな…？」

『……勝己に聞け』

爆豪「…俺を餌に叩き起した」

相澤「それを詳しくって言ってんだ」

緑谷「なんでアテナが…!?」

轟「音もなく出ていったのか…」

物間「お転婆じゃ済まないんだけど?」

心操「まあ帰って来てるからいいのか…?」

切島「大人しいしな…」

『(うるせぇな…)』

爆豪「寝るか？アテナ」

『寝る、そういう約束だろ』

爆豪「それで回復すンのかよ」

『回復はしねえ、下の下だったモンを中の下くらいにするだけだわ』

爆豪「意味あんのかよそれ」

『文句言うな約束だろ』

爆豪「てめェいつも約束守らねえだろ」

『あﾞ？』

相澤「……お前ら一旦座れ！！」

――――――――――――

不服そうなアテナも交えて、何があったのかを聞く時間になった

相澤「公安がどうとかは一旦置いておく、お前そのカッターどうした」

爆豪「…手首切った」

緑谷「えﾞ！？」

切島「何やってんだ！？」

相澤「…はぁ」

流石に血だらけのカッターが気になったのか、問われたから正直に答える

……まあ、想像通りの反応だよな

相澤「怪我が見えないが…アテナが関係してるってとこか」

『……治した』

爆豪「アテナが起きると思ってな
怪我はそれでどうにかなると想定してた」

相澤「ったく…公安は？」

爆豪「Aが、雄英や俺から離れないことを条件に、上と交渉してやるっつって帰らせた」

物間「強引だね…」

轟「その交渉が上手く行けば、Aが狙われることはないのか？」

爆豪「多分な、まあコイツは不満だろーけど」

『…はぁ』

質問に答えつつ、大抵のことを話し終える
驚きと呆れ、たまに引かれつつも、俺の行動には納得したらしい

心操「じゃあ…ひとまずは、邪魔されないってことですよね？」

相澤「そうだな……本来はAをどうするかが難所なんだ」

『(どうもこうもねえんだが…)

別に私はてめェらに謝る気もねえし、自戒するつもりもねえぞ』