兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ6)

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Aの部屋

爆豪side

爆豪「……A…」

根津「僕や公安の者、ましてやここにいる者や相澤くんさえ知らない爆豪Aさんを、君は知ってるはずだ」

眠り続けるAを見て、校長の言葉を思い返す

俺が知ってるのは…Aの過去と、これまでのAだけで、それは他の奴らも当然知りえていることだ

それで公安を…ヒーローを説得できるとは、到底思えねえ

俺には、何ができる？

爆豪「……」

『アテナの寿命は、お前を助けるまでだ』

爆豪「…ンで俺の為に、命使ってンだよ」

『なァ、私じゃお前を助けられないか?』

爆豪「こっちのセリフだわバカ
てめェ……なんてモン敵に回してんだよ

お陰で俺の方が、てめェより先に死にそうだ」

Aは起きる気配がない
アテナも…さっき見に行ったが、ピクリとも動いてなかった

俺を助けるっつってたのにな、勝手に出てって勝手に昏倒して…

爆豪「クッソ…自分勝手にやりやがって」

だんだんと呑気に寝てるAに怒りを覚えてくる

そもそも…最初は俺を殺すとか言っときながら負けたら普通に凹んでたし、嘘の過去も教えたし、ヒーロー目指したと思ったらそっから俺の話も聞かず一人で突っ走って命削り始めるし

アイツの行動はいっつも敵とヒーローの狭間だ
俺を助けたいが、死柄木に会いたいのも嘘ではないんだろう

爆豪「ハッ、決めた

てめェ……叩き起してやる」

一番嫌がることを考えた

俺しか知らないAは、正直いねえだろう

だが俺が、簡単にできる……俺にしかできないことがある

爆豪「そうやって寝てられンのも今のうちだ」

立ち上がって部屋を出る

Aは好き勝手してたしな、

爆豪「今更俺が好き勝手したって、てめェは怒れねえな」

俺たちは、どう足掻こうとも血の繋がった兄妹

＿＿＿考えることは、一緒にもなるよなァ？

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