兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ36)

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AFO「君のどっちつかずな選択で、一人の凶悪敵が生まれた
今度の選択も中途半端…この数年間、無駄な時間を過ごしたようだ

教えてくれよ、君が誰を救けられるんだい？」

『…そうか、無駄か』

言葉が私の頬を刺す
その痛みに耐えるように、軽く自嘲する

『お前がここにぶち込まれてから、私にも色々あったんだけど』

AFO「だから教えてあげているのさ、「君の決断は以前と何一つ変わっていない」とね
これだけで君が無駄な足掻きをしてきたことが分かる
その間に君が生み出した死柄木弔は着々と最高の敵に近づいている

死にかけの一般人ごときに止められる思われているなんて甚だしい
今の僕でも、君を簡単に殺せるのに」

＿＿その一瞬、時が止まったように錯覚した

視えた…いや、視せられた新たな未来が、私を死に縛り付ける

AFO「君に安息の日など訪れない

僕はいつでも…君を見ているのだからね」

『…ハッ、ストーカーは嫌われるぜ』

二人で不敵に笑う
目のない顔に見つめられ、深い闇が体を撫でた

AFO「宣戦布告と捉えておこうか」

『是非そうしてくれ
次にてめェと会う時は…てめェをぶっ殺す時だ』

AFO「フフ…

＿＿＿お互いに、思っていることは同じのようだね」

＿ｶﾞｼｬﾝ

――――――――――――

外

『………』

ホークス「や、久しぶり」

『……そうですねさよなら』

ホークス「ちょ、待ってよ！俺オールマイトさんから君を託されてるの！」

『は？』

外に出れば、何故かホークスが私を待っていた
オールマイトから託された…？なんか急用でも入って、見かねたホークスがその役を役を買って出たって感じか

…どちらも貼り付けた笑顔なのは、異様な光景だろう

『(AFOに会ってホークスに会うって…デジャブだな)
一人で帰れるんで大丈夫です』

ホークス「いやいや、それがダメだからオールマイトがいたんでしょ」

『オールマイトは普通に体調心配して送ってくれただけなんで
元々別に一人で良かったんですよ』

ホークス「え、俺は君の体調心配しちゃいけない感じ？」

『……私を殺そうとしてた人に今更心配されてもな』

ホークス「うーん…返す言葉もないね」

2人が笑みを崩す

納得しても諦める奴じゃねえし、せめて話すだけで帰ってくれねえかな…