兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ4)

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根津「…ふふ、僕も同じ意見なのさ！」

重々しい空気をぶった斬るように、校長が明るく喋る

根津「最近の敵はアテナがほぼ撃退……事件の抑制にも、アテナという存在が大きく影響するほど、彼女はヒーローとして大成している

確かに…敵と関係があるという疑いは晴れないが、だが今のヒーロー社会はアテナがもたらした平和までも疑うことは出来ないと、僕は思うのさ」

轟「じ、じゃあAのことは…」

根津「もちろん、雄英は全力で保護させてもらうのさ！」

その言葉に、この場にいた俺たちの空気が和らいだ
これで……ここ(雄英)がAを護る拠点になった
公安を相手にするのに、これほど堅い城はないだろう

根津「ただ、これからの道は厳しいよ
まだ学生だからといって、容赦してくれる立場の相手ではない」

相澤「…」

根津「また雄英に爆豪さんの話をしにくるだろう、今度は連れていくつもりでね

話すチャンスはそのタイミングだよ、爆豪くん」

爆豪「…！」

椅子に座っていた校長は、立ち上がって俺の目の前へ

根津「きっと、僕や公安の者、ましてやここにいる者や相澤くんさえ知らない爆豪Aさんを、君は知ってるはずだ

理不尽な大人にぶつけてみなさい
それが出来るのは、ヒーローの卵である今だけなのさ」

俺の手を握って、そう伝えた

Aの中学生時代を知ってる轟や、5歳からのAを見てきた相澤先生も知らないAを……俺は知ってる…？

違う

俺は、何も

＿＿＿＿＿『』

爆豪「ッ」ｽﾞｷ

なんだ、今の……

Aの声のような…何かが、聞こえた

デク「…？かっちゃん…？」

爆豪「……次、公安が来るのは」

根津「明日の正午さ」

爆豪「……分かった」

そっけない返事をしながら、嫌な不安を引き剥がすようにいち早く校長室を出た

爆豪「(Aを救いたい、その気持ちは本物だ

なのに…勝利のビジョンが、見えねえ)」

これが、決まった未来なのか