兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ29)

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マウント「あら！爆豪Aさんいるじゃない！」

『(……終わった)』

マウント「せっかくならお手本見せてもらいましょ！
ヒーローアテナ！インタビューは慣れてるんじゃない？」

『いや、取材とかは受けてませんし、そもそも敵を捕まえたらすぐ帰ったので…そういうショービズ的なのは慣れてるどころか一回も…』「あらそうなの？じゃあ練習ね！」

相澤「A、諦めろ」

『そうみたいですね…』

マウントレディの逃がさないと言わんばかりの眼力にやられ、渋々壇上に上がる
ヒーローの振る舞いするのは久々だ…

マウント「(少し難しい質問してあげようかしら)
ヒーローとはどのような存在であるべきか、ご自身ではどうお考えでしょうか！？」

『あー…人が"助けられた"と感じる存在がヒーローだ
そこに職業も個性の差もない、誰だってヒーローにはなれる』

マウント「なるほど…ではアテナさんはどのような心持ちでヒーローを目指しているのでしょう！？」

『そうだな…』

転孤の顔が頭をかすめる
分かってる…そのために戻った

『大切な人への理不尽な恐怖を打ち砕く、そんなヒーローに憧れを抱いた
この身がある限り、私がこの地にいる限り、"助ける"と約束しよう』

ミッド「(…よく聞くような言葉でも、何故かこの子が言うとストンと落ちるような…)」

轟「(コスチュームも着てねえのに、ヒーローの威厳みてえなのを感じる…)」

マウント「どのような必殺技をお持ちで？」

そうマウントレディが言った瞬間、相澤さんや事情を知っている数人の顔が曇る
そいつらの不安を一蹴して、ニヤリと笑って個性を発動させた

『“金色の運び手(フォーチューンバタフライ)"
金色の蝶だが…私の命令を理解して動く自立式爆弾だ

どんな遠くにいても、この蝶がいれば守ってやる』

この技は、"成就"の具現化する力と、視線誘爆の力を混ぜ合わせた技
以前は発動にも寿命を削ったが…

どうやら目の前のバカ共がやたらと私の価値を見出したせいで、簡単に使えるようになっちまったようだ

『私を求めろ、それが私の力に変わる
そうすれば、誰も死なせたりはしねえよ？』

少し敵っぼい言動でも、これが私
高圧的な笑みも、戦闘スタイルも、全部

私の大切な人から認めて貰った、私の価値だ

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