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根津「彼女は、危険かな？」
いつもと変わらない声で話す校長なのに、気配が違うように感じた
Aは、危険か…
緑谷「そんな…危険だなんて…！」
爆豪「いや、今のAは何でもする
正直危険だろうな」
「「！！」」
全員から、意外というような視線を感じる
この場で危険だと伝えることが、これまでの俺らの努力を消すかもしれない…なんて分かってる
だが、アイツの全てが危険だとは思ってねえ
爆豪「それは俺の"戦闘面"での意見だ
アイツだって戦闘する理由があンだよ
俺はその理由を聞いたが……ヒーロー側が不利になるようなモンじゃねえと、判断してる
アイツは、危険人物なんかじゃない」
根津「……」
緑谷「あの…僕も、そう思います
確かに僕たちとは敵対してたけど…それも全部、僕たちを思ってのことだったから
……それに、Aちゃんを知ってるヒーローからも、彼女は大丈夫だと言ってもらいました」
根津「ヒーロー…？誰だい？」
緑谷「…ホークスです」
――――――――――――
作戦立案をしていた頃
相澤「…電話か？」
緑谷「気づかなかった…メールも入ってたみた……い…」
轟「どうしたんだ？」
緑谷「……Aちゃんのことで、伝えたいことがあるって…」
緑谷「常闇くんが、ホークスを通じてAちゃんとの話を聞けたって…」
爆豪「どういうことだ！？」
緑谷「ええっと、昨日、Aちゃんを捜してくれないかって常闇くんがホークスに頼んだら…さっき電話がきたらしくて…Aちゃんと話せたよって…」
轟「速すぎる…」
物間「さ、さすがプロってとこだね…」
相澤「その会話の内容は確認できるのか？」
緑谷「常闇くんが部屋に来て欲しいって…っすみません僕、行ってきます！」
―――――――――――
緑谷「ホークスは常闇くんからの頼みで、Aちゃんがヒーローなのか敵なのか聞き出していたらしいんです
でもAちゃんは素直に答えず…"信じてる"とだけ残して消えました
それを含めてホークスは、Aちゃんをヒーロー側だと考えています
それは、僕たちも同じです」
デクはAをヒーローだと言い切る
ホークスの話は怪しいとこもあるが…Aがそう言ってるとこは目に浮かぶな
真剣に話を聞いていた校長は、パッと表情を明るくさせた
根津「…ふふ、僕も同じ意見なのさ！」
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作者名：なこの | 作成日時：2023年8月25日 16時
