兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ20)

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53ー願いよりも大切なページ20

BOOM!!!

大きく鳴り響く爆発音
ホークスには聞こえないはずがなかった

ホークス「(下から…！？爆豪くんの必殺技はオレの羽根で若干相殺したから、今は公安の他のヒーローが爆豪くんを止めてるはず
この上空まで聞こえてくるような爆発を起こす余裕は彼にはない！！)」

『勝己じゃなければアテナでもねえなァ？誰がやったんだろうなァホークス？』

ホークス「っ…まだ作戦は続いてた？俺が来ることも知ってたか？」

『いや、それは本当に知らなかったよ…まずホークスが公安のヒーローだったのも知らなかったしな

でも、この作戦で私の役目はもう終わってた
正確には…この体の(・・・・)、だがな』

ホークス「…なに？」

"私たちが合流したら位置を交換して公安をぶっ倒す"

"なるほどな、急に不利な奴が目の前に現れる……その一瞬の予想外の内に殺るってか
いや…それで全員殺れるとか甘い考えじゃねえよな"

"分かってるわ…だから今相談してンだろ?
二段構えにしてえんだ、案くれ"

"ンなもん簡単だろ、てめェが行け"

"…は?"

"だから、さっきAが言ってた作戦は俺とアテナで実行する
その間…俺たちが引き付けてる間に、AがA組の力でも何でも使って、公安本部にカチコミだ"

『衰弱した白髪の私と、チート個性を持ってるヒーローアテナ……2人とも見てるてめェらなら、どっちをより警戒するかなんて火を見るより明らかだ

私も、勝己も、囮
この作戦を"爆豪A"が完遂させる為のな』

――――――――――――

10分ほど前

『…始まった』

轟「体調は大丈夫なのか？」

『絶不調、最低最悪の気分だ
だが死ぬよりマシ』

轟「ふっ…絶好調だな」

『あ？日本語やり直すか？』

隣にいる焦凍に茶化されながら、右目を勝己の視界に切り替える
めっちゃ走ってるな…時々振り返ってくれンのは待機してる私の為か

爆豪〈A、見えてるか〉

『(お、通信機使わねえと思ってた…)

バッチリ、追われてンな』

爆豪〈タイミングは好きにしろ、対応すっから〉

『おう、頼んだ』

かなり大きく回ってくれてるから、今なら私が公安本部に直行してもバレにくいだろう

『んじゃ……ちょっと手伝ってくれ

麗日、常闇』

麗日「もちろん！」

常闇「頼まれた」