兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ19)

今日:58 hit、昨日:54 hit、合計:28,301 hit

52　冷たい羽ページ19

『＿＿＿！？』

視界が急激に上がる
とんでもないスピード…！

いや、この速度は体感したことがある！！

『おいおい…何で介入してきてンだよ…！

ホークス…！！』

私を羽交い締めにしながら、起用に剛翼の剣を首元に当てる男
まさか…コイツ、さっき襲ってきた奴らと同じような、公安直属のヒーローなのか！？

ホークス「…そんな騒がないでよ」

『(声ひっく…本気ってか)
てめェ公安か？』

ホークス「そうだよ
計画が失敗してたら爆豪A殺害を手伝えって言われててね

本当に失敗してたから来た、それだけだ」

『(っこれ、ガチのやつだ…！)』

耳もとで喋りながら、羽根を首に押し付けられる
いくらアテナだからといって、殺されたらまた一から創り直しだ…そんなことになったら次創るだけで私は死んじまうぞ…！？

ホークス「前みたいな逃げ方は通用しないよ」

『っ…！』

ホークス「今この状況で、君が個性を発動させるのと、俺が君の首を掻き切るのと、どっちが速いか
試してみる？」

『……ハッ、遠慮しとくわ…』

ホークス「そうだよね」ﾆｺ

後ろにいて顔は見えないが、不敵に笑った気がする
すぐ殺せばいいものを…何勿体ぶってんだ…？殺すって言った手前、交渉してくれるとは考えにくい

『……っ殺さねえの？なーに勿体ぶってンだよ
いつでも殺れるぜ？』

ホークス「…勿体ぶってるのは、君たちの方じゃない？」

『…？』

ホークス「直接的な強さが光る兄と、後方からの搦手が強い妹が共闘すれば、単独より厄介
正直…相手にしたくないコンビだったよ

だから自分たちから単独行動してくれたのは好都合だったけど、それも罠で最後には有利な状況にして速攻…ちゃんと考えてるよね

で、次は？
ここで君たちは終わらないでしょ？

爆豪さんを俺が止めたら作戦にどんな支障が出る？俺の邪魔が入らなければ何をするつもりだった？

もう終わりなんだからさ
死ぬ前に全部吐いてかない？爆豪(ヴィラン)さん」

拘束が強まって、苦しくなる
ホークスの声もどんどん冷たく、機械的になっていく

ははっ……次の作戦か…

『吐く必要なんて…ねえよ…？』

『てめェに出来ることなんて、ねえんだからなァ！！』

BOOM!!!