兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ18)

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『勝己！！』

爆豪「分かってらァ！！」

その勝己の姿が目に入った瞬間、足場にしていた建物を蹴って飛び降りる

勝己は私を見て個性を使い飛び上がる

"一旦離れて、それぞれの敵を引き付けながらバレない程度に私たちは合流する"

"敵引き連れたままか?"

"もちろん、多分撒けねえしな
それに私たちの特性…戦闘においてのスタイルは把握されてるだろう

だからそれを逆手に取る"

"ハッ、てめェらしいな"

"褒め言葉だな
勝己と私のスタイルはまあまあ真反対だ、私たちが別行動すれば、当然私たちのスタイルに有利なやつがマークにつく"

"それで後から合流って、何の意味があンだよ"

"言ったろ?常に予想外を狙う

なるべく大回りしながら合流する、位置調整は私が視界見ながらやるから、勝己は即対応しろよな
私たちが合流したら位置を交換して公安をぶっ倒す"

"なるほどな、急に不利な奴が目の前に現れる……その一瞬の予想外の内に殺るってか"

チャンスはここだけ
この一瞬の動揺を逃せば二度と訪れない！！

意識を拳に集中させて、イメージを作り上げる
両手首をつけて掌を突き出し、指の第一関節だけ曲げる
練習してたら"何か波動出そう"ってどっかのバカに言われたっけか

『(ハッ、くっだらねえな…
でもそれも、あの時勝己たちが私を負かさなかったらなかった未来だ

今後ろにいる勝己も、元の未来ではいなかったんだ)』

私もアイツも、振り返りはしない

爆豪「"榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)"！！！」

勝己に鼓舞されるように開いていた掌を一気に合わせる

まるで肉食動物の、捕食する動きのように＿＿

『"自縛核弾(バインドスネーク)"』

金色の巨大な蛇が、下にいた公安全員を喰らい、爆発する
OFAの力と私の視線誘爆の力を混ぜ合わせた技

『ふー……そっちは』

爆豪「ハッ、楽勝」

『当然』

背中合わせの会話は、どことなく安心感を覚えた
こっからは、時間勝負(・・・・)だが＿＿

『＿＿＿！？』

爆豪「…！？」

爆豪「……ッは？」

爆豪「アイツ……どこいった…！？

(捜してえが、対応してきた公安の数人が起き始めた！
クッソ…"予想外"ってか…！？)

死ぬなよ…A…！！」