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爆豪side
爆豪「っし……行ったな」
前方に吹っ飛ばしたアテナを見て、違う方向に走り出す
予知では襲ってくるのは公安らしいが、その先は真っ黒で見えなかった
Aいわく「私が死ぬ未来だからかもな」らしい
軽く言うなそんなこと…
爆豪「("お前がどうなってっか分からねえから死ぬ気で逃げ切れ"って……簡単に言ってくれるわ)」
事前に分かってたから逃げれてるが…予知なかったらやられてるかもな
フィジカル強めの個性というより、不意打ち狙いの個性だろうってのもある
予知があることは向こうに開示してねえから…しばらくは混乱してくれるはず
爆豪「見えてるか、A」
《バッチリ、追われてンな》
爆豪「タイミングは好きにしろ、対応すっから」
《おう、頼んだ》
爆豪「(俺も公安の奴らも、個性を堂々とブッパ出来ねえのがもどかしいな…単純な戦闘能力は侮れねえし
いや……だからって負けるつもりはねえ
俺らは"予想外"を武器に意識の外から勝負する
それなら…お前の得意分野だろ…？A…！)」
――――――――――――
Aside
『(撒けねえなァうざってえ！！)』
かなりの距離稼いでるが、見失う気配がねえのが厄介だ
もう少し回り込ませたいんだが…
『(対アテナ用…なかなか強めの兵持ってきてンのか
分かってはいたが、一筋縄じゃいかねえな)』
右目の"
2、3人の少数精鋭ってか…ったく、ヒーローの体裁上個性使わない方がいいって勝己と決めたんだがクッソ使いてぇ！
『(大丈夫…勝己の方を見る
今のところ、全部掌の上だな)』
警戒は怠らねえ
相手だって予想外はいくらでも持ってこれるんだからな
『(だとしても…勝たないといけねえんだ
私の望む未来を、掴み取る為に)』
建物の上を飛び回りながら、攻撃を避け続ける
ハッ…やっぱり、勝己も私もしぶといなァ
左目に見慣れた姿が映り
右目に私が映る
お互いが再会し、ニヤリと笑う
この瞬間が、私たちの作り上げたチャンス
『勝己！！』
爆豪「分かってらァ！！」
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作者名：なこの | 作成日時：2023年8月25日 16時
