兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ14)

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『言っとくが、てめェのせいだぞ
私が起きたの』

爆豪「は？」

飯を食べながら、Aは俺を呆れた目で見つめた

俺のせいでAが起きざるを得なかったのか…？何かした覚えがねえぞ

『無理矢理アテナを起こしたから、それに伴って私の意識も浮上した』

爆豪「？あの時は無意識下で動いてるって言ってたよな」

『あー…その後か、ちょうど心操に共闘しない理由を聞かれたぐらいで、私が制御し始めてる
まあ急にやりすぎてアテナとの同期が上手くいかなかったからすぐ離れたんだよ』

なるほど…最後の電池切れみてぇなやつは、Aの制御が外れたから動かなくなっただけだったのか

『本調子でもねえしもっかい寝るかと思ったけど、その後焦凍が泣き出したりで喧しくて寝れなかった
そっから寝る気にもなれねえし、腹減ったし起きた』

爆豪「ハッ、気の毒だなァ」

『黙れや』

経緯が分かって、まあまあ可哀想なことになってるがピンピンしてるようでなによりってとこか
今のAは色々とめんどくさがってる方向に振り切ってるからンなバカみてえなやりとりしてるのか

ハッ…こういうAも、連れ戻さなかったら知れなかったAなのか

『…何ニヤニヤしてんだ、気持ち悪ィ』

爆豪「好きに言えや、俺は気分が良い」

『……ﾁｯ』

爆豪「これからどうすんだ？目処立ってンのかよ」

これは1番聞きたかったこと
俺たちへの敗北はAの予定にはなかったことだ、これからAはどう動くのか…聞き出せる可能性は低いが、今のバカみてえなAなら試す価値はある

『…………何も考えてない』

爆豪「今の間は何だよ、間は」

『一瞬考えたがなんも浮かばねえ
全然頭働かねえんだよ…』

死んだ目でつまらなそうに話すA
てかコイツ、今の雄英の状況知らないだろうし、この先のこと考えるにはまだ早いってとこなのか？

爆豪「こっちはちょっと士気下がっただけで特に変わってねえぞ」

『ハッ！図太ェなおい』

爆豪「強がりだろバカ
どうすんだよ、復帰すンのか」

『…百歩譲って学業はまだしも、ヒーロー基礎学はアテナじゃねえと無理だ
でもそれよりも、公安の件はまだ残ってる』

爆豪「……未来は、どうなってんだ」

妙に深刻そうな表情をするから、聞いた

『……知りてえか？』