兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ13)

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51ー嵐の前の騒々しさページ13

静かに泣く轟を見て、Aは愛されてるなと思う
A…お前とんでもない奴敵に回してるぞ

爆豪「ハッ…」

轟「…何笑ってるんだ」

爆豪「てめェに笑ったんじゃねえよ」

少し柔らかい雰囲気が戻ったところで、部屋の扉が開いた

耳郎「あ、爆豪と轟、ご飯出来てるけど…ここで食べる？」

轟「いや、下で食べる、ありがとう」

耳郎「おっけ、爆豪は？」

爆豪「俺は＿」

『食べる』

突然、俺の後ろから聞こえるはずのない声が届いた

耳郎「……！？」

轟「え…！？」

爆豪「お前…！！」

振り返れば、寝ながら体を伸ばしてる、アイツの姿

『…何』

爆豪「なっ……何じゃねーわてめェ！！」

――――――――――――

『久々の飯うま』

爆豪「はぁ……」

『幸せ逃げンぞ、勝己』

爆豪「てめェのせいでな」

『何で』

爆豪「病院行け」

当然のように起きたAに怒号を浴びせた後、空気を読んだのか轟と耳郎は「下でご飯食べながら皆に説明する」と言って、俺を残してこの部屋を出た
色々話したかっただろうが、そこは譲ってくれた

それよりも、呑気に飯食ってる目の前の死にかけの人間が気になる

『ジロジロ見んな、照れる』

爆豪「てめェが照れるとこクソほど想像出来ねえわ」

『だろうな、想像したら吐くわ

……なんか久々に胃にちゃんとしたモン入れたから気持ち悪ィかも』

爆豪「何なんだよてめェ……」

この前までの……いや、体育祭からのAとは別人みてぇだ…
ンでこんな軽口叩けんだよコイツ…何考えてんだ…？

『(この飯は砂藤が作ったんかな…？)』

いや、そんな深読みする理由が無さそうに感じた

爆豪「この前まで死にそうだっただろ…」

『は？今も死にかけだわ』

爆豪「今のA見て誰が死にかけだと思うんだよ」

『てめェらがうるせえから起きちまったたんだろ
焦凍なんか私の前で泣きやがって、そん時から起きてたのに完全に寝てると思って話してるからすげェ起きづらかったわ』

爆豪「そん時からなのかよ…(轟には言わないでおくか)」

てか本当に何でこのタイミングで起きた…？
今日のアテナは無意識下で動かしてるって言ってたから、その時はまだ起きてなかったはず…

『言っとくが、テメェのせいだぞ』