兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ11)

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『別に私はてめェらに謝る気もねえし、自戒するつもりもねえぞ

この行動は確かに勝己の未来の為にもだが、大部分は死柄木を止める為だ
このままの未来なら衝突は避けられねえから雄英から出ただけ、てめェらには寿命使ってるってバレるとめんどくせえし…ま、バラしたけど』

アテナはイラついたようにそう吐き捨てた
…意思の方向を揃えられるとは到底思ってもねえが

爆豪「だから決めてるンだよ、正々堂々喧嘩してやるってな
てめェが寿命を減らすも、俺を助けるも勝手にすりゃいい
だから、俺らも勝手にてめェを助けた、てめェが望まぬ形でな

不満なら無理矢理にでも俺との約束破るか……俺たちと共闘して未来を変えるかだな」

『…反吐が出ンな』

心操「……俺はヒーロー科じゃないから、今までのAに何があったかよく知らないけどさ
Aはどうしてそんな共闘したくないんだ？」

俺たちも気になっていたことを心操が尋ねた
自分の寿命を削らないと勝てない敵を相手にして、俺たちまで敵に回すのはリスクが高い
必ず、理由があるはずなんだ

『……てめェら…アテナと戦った奴らには言ったろ
物間の未来で、勝己が心臓ぶっ刺されるとこを見た
それを変える為に動いてた

でも私の命にも限界があるし、それをてめェらに伝えたら絶対止められる…実際そうなった

私は、私の手で未来を変えてえんだ
今までの私の過ちを全部取り返すために、人に任せてやれないんだ

義兄(死柄木)のことも、実兄(勝己)のことも、私がケリつけたいんだよ』

苦い顔をしながら、Aは語った
本来俺たちには語りたくない理由だろうな

爆豪「それは、てめェの寿命を無下にしてでもか」

『……そうだ
過去に後悔を残して、残りの時間をつまらない生き方したくない

私はまだ、何一つ成し遂げてない
最期くらいヒーローさしてくれてもいいだろ？なぁ…』

久しぶりに見た、Aの笑顔

それはいつもの勝気な笑い方じゃなくて、作り物のように、目を閉じた自嘲だった

『………』

緑谷「あれ…寝てる…？」

爆豪「元から本調子じゃねえ
流石に電池切れ起こしたんだろ」

相澤「…運んどく
とりあえず今日は解散だ、また動きがあったら知らせる
A組4人はA本人を頼んだ
物間も心操も、協力ありがとう」

俺たちの闘いは、蟠りを残したまま幕を閉じられた