初恋は俺にしとけよ【二口堅治】

◆8話 ページ9

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二:「そうだ、今日B組物理ある？」





物理は3限目だったかな






貴:『うん、あるよ』






二:「教科書貸してくんね？俺今日忘れちゃったわ」







佐:「は？自分でバレー部とかに借りにいきなよ」







二:「いや面倒くさい、できればここから動きたくない。」








そう言って机に突っ伏している二口くんは

駄々っ子みたいで可愛く思えた







貴:『私持って来ようか？』







二:「まじで？やった！さんきゅー」









自分でも私チョロいなとは思う


いやでもあの笑顔には敵わないんですわ








教科書を取って戻るとまだあいりと言い合いをしていた









貴:『はい、教科書』






二:「まじ助かる！次の時間返しに行くわ」






佐:「もう、甘やかさなくていいからね」







貴:『ごめん笑 じゃ、私そろそろ戻るね』







佐:「また後でね〜！」






貴:『じゃあね〜』







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佐:「ていうかあんたら知り合いだったの？」




二:「え？いや違うけど」








今日初めてしゃべったわ


向こうが俺のこと認知してるかも知らねえし



【蒼樹A】



へぇー、あおきってそう書くんだ

青木かと思ってた



名前はA..か。


あいつにぴったりじゃん




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