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隣の ページ8

ここに引っ越ししてから外に出ることが多くなった

今日は花宮(はなみや) 純恋(すみれ)、すーちゃんと一緒に出掛ける

なずちゃんとは双子(義理)らしい

ピンポーン

『は〜い』

インターホンで見ると待っていたすーちゃんだった

「A〜〜」

返事をしてすぐに玄関に向かう

ガチャ,

『おはよう、すーちゃん』

「おはよ〜、ところで急なんだけどね」

『うん?』

「今日はAの隣の家に行くよ」



『…ん??』

え、河瀬さん家ってこと…?

「準備いいね?行こ〜」

『待って待って!?どういうこと!?』

「私とカワセとら、…もう1人いるからね」

『すーちゃん!!?』

何で急に行くことに!?

そうこうしている内に手を引かれる

やべ、と思って鍵だけ閉めておく

すーちゃんはもう河瀬さんの家のインターホンを鳴らしている

<あ、すみれさん?>

インターホンから河瀬さんの声が聞こえてきた

「カワセ〜!お隣さん連れてきた!!」

そう言ってカメラに見えるように私の手を引く


<え“!?若槻さ、…!?…わ、分かりました>

驚きと焦りが混じったような声をして通話を切った

「…ふふん、脈アリだねあれは!」

『な、何が…?』

笑っているところが凄いなずちゃんに似てる

やっぱり血繋がっているのでは??



ガチャ,

「す、すみれさんと…若槻さん…」

これは予想外、と思っているであろう顔をして河瀬さんはすーちゃんと私の名前を呼んだ

「カワセさん、Aをまだ名字で呼んでるの?」

「いやぁ〜…」

いやそれどころじゃないんだわ…

すーちゃんは当たり前のように入ってるけど私はただの隣人よ!?

「…あ、えっと、若槻さん…どうぞ」

マジで緊張よ、応援してた人の家にお邪魔するなんて…ガチ恋勢に潰されそう

緊張しながら入る



「(ま、マジか……まさかの若槻さん…)」

いやこれ俺どうすれば…

若槻さんが俺の部屋に入っていくのを見ながらそう考えていた

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作者名:小鳥遊 | 作成日時:2022年1月11日 23時

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