大丈夫。 ページ11
「…今日は、ありがとうございました。」
『いえ、こちらこそ。』
すーちゃんは帰り、らっだぁは河瀬さんの家に止まるらしい
近いけど、見送りに来てくれた河瀬さん
優しいんだな
「突然呼んですみませんでした…」
『いえいえ、楽しかったです』
河瀬さんのお家にも入れたし…らっだぁさんとも話せたし
『…それでは、おやすみなさい。』
「はい。おやすみなさい」
バタン,
『…ふぅ…。』
…私と河瀬さんは、お隣さん
私とカワセさんは、配信者とリスナーの関係
…な、はずなのに
『…あの時、なんでそう言えなかったんだろう。』
すーちゃんの質問が頭に残ってる
もしかして、私は河瀬さんのこと…
「…はぁ」
「お、お帰り〜」
ポテチ片手にらだおはくつろいでいる
「いいんですか、泊まって」
「いいんだよ」
そう言ってテレビに向き合うらだお
隣に座ってテレビを見る
「カワセさぁ、」
「はい?」
「そろそろ自分の感情に向き合いなよ」
「え、」
パッと横を見るが、らだおはテレビに向いたまま
「…甘酸っぱいねぇ」
「…おっさんみたいっすね」
「ハァ??」
らだおなりの助言だったんだろう
だけど大丈夫、
もうこの感情の名前は分かってるから
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作者名:小鳥遊 | 作成日時:2022年1月11日 23時