先 輩 は オ オ カ ミ

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隆「ゆっくりでいいから。
何されたか、覚えている？」


西島先輩にじっと見つめられ


視線を外せない









あれからお風呂を出て


ドライヤーで髪を乾かし終わった後


少し時間が経った後に、放たれた言葉









あんな酷い事されたんだ


窓はカーテンで覆われ、電気もない部屋。


ご飯だって犬のエサみたいなものに


お風呂だって、トイレだって


時間を与えてくれなかった









だけど、だけど。


名前「…正直、覚えてないです。」


隆「日高を庇ってるのか？
この痕見て、俺も黙ってるわけにもいかな…」


名前「1度は！！
…1度は愛した人なんです。


私のハジメテを全て捧げた人です。
そんな人を突き出す事はできません…。


すいません、心配してくださったのに…。」









私が言い終わると


隆「名前らしいな。」


優しく頭を撫でてくれた









名前「…怒らないんですか？」


隆「正直、焼くよ。
でも、名前がそんなに愛してた人をさ
俺も突き出せねぇわ。笑」


西島先輩が微笑み、私に言った









私は、どれだけいい上司をもったんだろう。


そう思っている時に、西島先輩が口を開いた









隆「…伝えたいことがある。」


名前「…？」

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