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「言ったでしょ？
ちゃんと好きになってもらうって決めたって。
だからもちろんAちゃんに優しくするし、
大切にするんだよ」
うみくんが運んできた大きなコップには、
これでもかと言う程に大量の水が注がれた。
「はい、飲みな？」
別に普通のよりも重いんだから
そのままテーブルに置いててくれたらいいのに、
律儀にコップを手渡してくる。
私はそれを受け取り、ごくっと多めに水を飲む。
『それ…本気、だったの？』
「もちろん本気だけど」
本気なんだなって、
正直ずっと手を出してこないところで
流石にわかってた。
わざわざ聞くなんて私、性格悪かったかな
『…やっぱ、うみくん趣味悪いね。
私みたいな女より、他の女の方が
絶対いいと思うけど』
「俺は、Aちゃんが好きなの」
『でもこんな…ほのぼのとした？
何事もなく過ごす感じとか、私には合ってないよ』
「…もしや、やだった？」
『あ、や、』
うまくいえないけど
毎日のように男の人と遊んで過ごしてきた私には
うみくんと一緒に、ずっとただ楽しく過ごすってのは
『いやとかじゃなくて…
私には似合わないよなってだけ』
「え、なんで？」
「…そんなこと、ないよ？何でも似合う。
何しててもAちゃんとだと俺は楽しいしー」
さっきの吹き出し笑いとは違って
今度は優しく笑ううみくん
「どんなAちゃんも、俺、好きだよ」
優しく笑って、優しい言葉をかけてくれる
そんなうみくんを
私はただ静かに見つめていた。
うみくんから目をそらせなくなりそうだった
「だから気にすんのやめよ。
Aちゃん前に俺に言ってくれたじゃん、
あまり考えずそのままでいたらって。
そっくりそのままお返しします」
そういうとうみくんは
静かに私の手を取って、きゅっと握る。
「ねっ！わかった？」
そのうみくんの手は、
近頃感じた人の温もりの中で1番あったかくて、
体の芯まで届くような気がした。
うみくんといる時、
私は普段よりも気楽に過ごすことができて。
それは何故なのか、
理由を考えれば答えは出るってわかっていた。
でも逃げた。
この時素直になっていれば、
今日ほど複雑な事にはならなかったのかもな。
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推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - minaさん» こちらこそリクエストしてくださって本当にありがとうございました！お待たせしてすみませんでした、、。お気に召していただける作品が書けるように頑張ります！ (2021年5月8日 14時) (
レス) id: 23a232e58d (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 作者さんこんにちは！リクエスト叶えて頂いてありがとうございます！新作待ってました(//∇//)お話の世界にどっぷりハマらせて頂きます(ハート) (2021年5月6日 10時) (レス) id: d0bee73eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年5月6日 0時
