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Aちゃんは何も答えず、表情も変えず
ただ漠然と俺の方を見ていた。
「…そんな目にあってるぐらいならさ、
男の人と遊ぶのとかもうやめよーよ」
『別にうみくんには関係ないでしょ』
「…関係ある。
Aちゃんがそれで傷つくの、俺嫌だもん」
『だから、それは関係ないじゃん』
相変わらず淡々と低いトーンで返されるし
俺が関係ないっていうのは
紛れもなくその通りで。言い返せなくなる。
『うみくんだって遊ぶでしょ？他の人と。
芸能人だし遊び放題だもんね』
「…は？」
どうすればって困ってた時に言い放たれたその言葉に
思わず強めに反応してしまう。
違う違う、今こういう態度はとっちゃだめなんだよ、
急いで息を整え、やり直す。
「…そんなことしないよ。
俺は好きな人としか関係持たない」
『へぇ、』
「信じてないでしょ。ほんとだよ」
君にこの想いがちゃんと届くといいなって
そんな期待を込めながら
Aちゃんをただひたすら真っ直ぐに見つめてた。
だってそんなことしか今の俺にはできなかったから
『…じゃあ何。
いずれは私と付き合おう〜とか思ってる？』
「当たり前じゃん、思ってるよ。
前にも言ったけど、
俺、本気でAちゃんのことが好きだから」
『…そっか。本当に残念だね(笑)』
Aちゃんの笑顔がすごい好きなはずなのに
その時の笑顔には、何処か影があるように感じた。
俺のただの勘違いってのもありえるけど
すごく心に引っかかった
「残念ってー」
言葉の途中、Aちゃんは突如無言で立ち上がる。
そしてその足は、玄関へ向かっているようだった。
「ちょ、どこいくの」
『どこって、帰るんだよ』
「なんで？俺まだ話してる途中だよ」
『そうだね、それはごめん。でも帰る』
Aちゃんの進む足はそれでは止まらなかった。
でもこのまま帰らせちゃ絶対ダメだって、
なんとなくそう思った俺は
後ろから腕を腰にぐっと回して、彼女を抱き止める。
『…なに、離して』
「ごめん、嫌。
今Aちゃんを離したら、絶対ダメな気がする」
『なにそれ、意味わかんないんだけど』
「…とにかく今はいかないで、
好き、だから。Aちゃんが」
こんな、縋るように言ったりして
ほんとだめだなぁ俺って思ってるんだけど
もうどうしたらいいか、わかんなかったの。
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推しとリアコは別JAPAN(プロフ) - minaさん» こちらこそリクエストしてくださって本当にありがとうございました！お待たせしてすみませんでした、、。お気に召していただける作品が書けるように頑張ります！ (2021年5月8日 14時) (
レス) id: 23a232e58d (このIDを非表示/違反報告)
mina(プロフ) - 作者さんこんにちは！リクエスト叶えて頂いてありがとうございます！新作待ってました(//∇//)お話の世界にどっぷりハマらせて頂きます(ハート) (2021年5月6日 10時) (レス) id: d0bee73eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：推しとリアコは別JAPAN | 作成日時：2021年5月6日 0時
